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「ってな事があったんだよー、どうすればいいと思う?」 「うーん、謝るしかないんじゃあないですか?」 おれは昼食を取りながら授業中の事をどう誤魔化そうか考えていた。 あの後ルイズはオスマンに呼び出されたらしい。それはつまり相当ヤバイ事をしでかした、という事だ。 おれとしては今この学院を離れるのは惜しい。ここなら部下も集められるし、ルイズを通して国の動きもわかるからな。 だから謝ろうと思った。 方法としては砂人形で何とかなりそうではあるのだが、ワンパターンすぎるのが問題だ。 後の事を考えると他の方法も持っておいた方が良い。 だがあの怒りはちょっとやそっとでおさまりはしないだろう。 考えても分からない。 だから人に聞いてみた。具体的に言うとシエスタに。 「悪い事をしたのなら謝らなくちゃ駄目ですよ」 「うん」 「ちゃんと悪い事をしたという意識を持つんですよ」 「ああ」 「イギーさんはその辺を適当にしそうですけど、それじゃ駄目ですからね」 「うい~す」 誠意を持って謝る以外の方法を知らなさそうなので適当に返事してこの場を去る事にする。 「参考になったよ、ありがとー」 「どういたしまして、でもなんで私に相談したんですか?」 「え?いや、なんとなく」 謝りなれてそうだから、なんて口が裂けてもいえないよなー。 他にも色々聞いてみた。 「あんな見事な逃走しといて謝るのは難しいんじゃないの?そもそも私謝り方なんて知らないわよ」 そういやキュルケが謝っている所は見た事ないな。 「……知らない」 素っ気ねーなあ、でも話してくれるだけマシなのか?この前マリコルヌが完璧に無視されてたしな。 「プレゼントで機嫌をとれば良いのさ!薔薇とかはどうだい?」 それは金がもったいない。そもそも金を持ってない。 結局有効な手は見つからなかった。 仕方ないので直球で行く事にする。 部屋の前で深呼吸。 落ち着いて謝罪の言葉を思い浮かべる。部屋に入って『ゴメンナサイ』。 これで大丈夫だ。というかこれしかない。 ドアをノックする。 「誰ですか?」 「イギーです。謝りにきました」 おれはドアを開け、コルベールの部屋に入った。 「えーと、その、ゴメンナサイ」 「別にもう良いですよ。何とか修理もできそうですし」 何とか許してもらえた。 だがちょっと元気が無いみたいだ。心なしか頭にもいつものような輝きが無い。 机の上を見ると確かに教室に入ってきたときの物があった。 「すいませんでした。ところでそれ何?」 謝るのが目的だったがどこか見覚えのあるそれに興味がわいた。 「聞いてなかったのですか?」 そりゃまあ、寝てたし。 「これはですね、まずこうやって油を気化させて…」 コルベールは足でふいごを踏んだ。 「そうするとこの円筒の中に気化した油が放り込まれます」 コルベールは円筒の横に慎重に杖の先っちょを差し込み、断続的に発火させた。 「すると円筒の中では気化した油が爆発し、その力でピストンが上下に動きます」 あ、分かった。これエンジンだ。 「動力はクランクに伝わり車輪を回します。そうすると…」 コルベールは箱についている扉を見る。 「ヘビ君が顔を出してぴょこぴょこご挨拶するはずなんですが…」 机の上にはヘビ君の破片があった。 「まだヘビ君は修理していないんですよ」 本当にゴメンナサイ 「でもスゲーな、エンジンだよコレ」 「えんじん?」 「そう。おれの故郷ではこれをつかって車を動かしてるんだ」 おれはコルベールに車とか飛行機とか船とかの事を話した。 その最中におれが異世界の出身であることも話した。 実はこれ、ルイズにも言ってないんだけど別に隠してた訳じゃあないので問題ない。 「機械か…私にも作れるでしょうか?」 「うーん、難しいんじゃあないかな、あんたの系統は火だろ?」 「そうですか…」 コルベールの系統は火だ。何かを作るのに向いているのは土系統。 出来なくはないが難しいだろう。 そうだ! 「まず簡単な物を作るんだ」 「簡単な物?」 「そしてそれを売ってその金で土のメイジを雇うんだ」 「なるほど!」 「もしかしたら他にも同じ考えのヤツが見つかるかもしれない」 「仲間も増やすのですか!それは良い考えだ!」 その後すぐに何かのサンプルを作りたかったがコルベールは明日から用事があって学院を離れるのだそうだ。 仕方が無いので今日はここでお開きとなった。 サンプルの第一候補は今のところ『折り畳み傘』だ。アレは地味に役に立つからな。 鞄に入れておくだけで急に雨が降った時にも大丈夫!この英知の結晶は素晴らしい!一言にまとめると人間傘下! そしてこれは大収穫だ。 コルベールの協力があれば機械は無理にしても様々な道具が作れる。 作る国の方向性が見えてきた。『技術の優れた国』だ。 おれは意気揚々と部屋に帰ったが、部屋の前で思い出した事がある。 ルイズも怒ってたんだよなあ、すっかり忘れてた。どうしよ。 意を決してルイズの部屋に入る。 「あ、おかえりー」 あれ?何で怒ってないの? てっきり罵詈雑言の後に体を切られたけどズレたままで固定されたり 体を小さな板のように切り崩されてそれでドミノ倒しされたり 息を吐けなくされたり吸えなくされたりして最後にご飯抜きの刑が待ってると思ったのに。 まあ良いや、怒ってないならそれで良い。話題を逸らしてやり過ごそう。 「いや勘違い、で何やってるの?」 「見て分からない?」 ルイズは机で本を読んでいる。だがその本のページは真っ白だ。 つまりあれは本ではなくノートということだろうか。 そして机の上には筆記用具。 考えに考えた末におれは答えをだした。 「分かった。作詞だ」 多分バンドでも組むつもりなのだろう。 なるほど。これに集中しすぎて怒りを忘れたって訳か、やっぱバカだな。 「正解。作詩よ、でもよく分かったわね?」 「これでも使い魔ですから」 とりあえずへつらっておく。 「やっと使い魔としての自覚が出てきたみたいね。 んなワケねーだろ。 「これはね、姫様の結婚式で使うのよ」 お、頼んでも無いのに説明しだした。 これは話したくてしょうがないって事だから適当に聞いて適当に相槌を打っておこう。 「……(説明中)……という訳なのよ」 「へー」 「そういえば午後は見なかったけど何してたの?」 このタイミングでそれ?てっきり完全に忘れたと思ってたのに。 「あれ?そういえば何か午前中に大変な事があったような…」 思い出すな、頼むから思い出すな。 「何があったっけ?確か最初はコルベール先生の授業で……」 おれが悪かったような気がするから止めて! 「コルベール先生が変な装置を披露して……あ!」 NO!remember(思い出す)NO! 「イギー、さっきはよくも逃げてくれたわね」 にこやかに言うな!まだ怒鳴ってくれた方が怖くないから! ルイズが息を吸い始めた。怒鳴りだす準備だ。 「バカ犬~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!」 おれは逃げ出した。謝れって?無理だよあんなの。 ちょっと走ったら少しドアが開いてる部屋があったので飛び込む。 そこにはギーシュとモンモランシーがいた。 「匿え!」 命令形の文で話し、ベッドの下に隠れる。 「何なんだね君は!」 「うるせー!静かにしてろ!」 ギーシュに怒鳴り返す。って怒鳴っちゃマズイだろ、おれ! 「この部屋にいるのね?」 悪夢が、悪夢がやってくる! 「人の部屋でブツブツ言わないでくれたまえ」 勢い良くルイズが入ってきた。 「ここにイギー来なかった!?」 「来たよ。ベッドの下」 バラすな! 「なるほど?ベッドの下とはまたセコイ所に隠れたわね?」 ベッドの下を馬鹿にするなよ。 ここには青少年の秘密が隠されているんだ。ここはモンモンの部屋だからそんな物無いけど。 「捕まえてこの世に生まれた事を後悔させてやるわ!」 うわ、完全に悪役の発言だよアレ。 「それはそうとこのワインもらうわよ」 「あ!それは…」 モンモンの静止も空しくルイズはワインを飲んでしまったらしい。 だがワインを飲んでいるという事はつまり上を向いているという事! おれはこの隙に部屋から逃げ出した。 再び廊下を走る。 でももう入れそうなドアは無い。 厨房とかおれが普段行く所はバレるだろうし、どうしよう。 走ってる内に前方に人影発見。キュルケだ。 おれはキュルケの後ろに隠れる。 「ちょっと、何よ?」 「すぐ分かる」 そう、すぐ分かる。 すぐにルイズが来てキュルケに噛み付くだろう。そしておれはその隙に逃げる。 完璧な作戦だ。 「キュルケ!?どきなさ…」 ルイズがやってきてキュルケを見つけた。が、様子がおかしい。 キュルケを見たまま動かないのだ。 そしてキュルケに跳びかかり、抱きついた。 抱きついた。 ルイズが、キュルケに、抱きついた。 「キュルケってやっぱりスゴイわね~。胸とか、胸とか、胸とか。もう大好き!」 胸しか褒めてねーじゃん。同感だけど。 ルイズはキュルケをどこかに運んでいく、すごい力だな。 キュルケも抵抗するのだがルイズが間接を押さえているのであまり意味が無い。 ここで逃げたほうが賢いのだが好奇心からおれも付いていく。もちろんすぐに逃げられる距離を保ちながらだが。 そのままルイズは自分の部屋にキュルケを持ち帰った。 あ、コレはヤバイ。R指定だ。 これ以上は色々ヤバイ事になるので別の寝床を探そう。 部屋から離れようと思ったらキュルケの部屋からフレイムが出てきておれに話しかけてきた。 「あの、マスターからすぐに助けるよう言われたんですが、なにがあったんですか?嫌な予感がするんですけど」 どうやらキュルケがフレイムに助けるように言ったらしい。 「行かない方が良いぞ」 「でもマスターの命令ですし…」 やはりフレイムも行きたくないらしい。 「おれに邪魔された事にすれば良いだろ」 「あ!そうですね!」 キュルケの部屋はこんな時間でも訪問者があるらしいので、フレイムと別の寝床を探すことにした。 「お兄様たちと一緒に寝れるなんて嬉しいのね!」 おれ達もお前が寝ている場所を貸してくれて嬉しいよ。 ありがとうな、シルフィード。 その日の夜。女子寮にR指定なR指定がR指定だったらしい。 To Be Continued…
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前ページ次ページゼロの使い魔・ブルー編 ささやかな、とは言われていたが。 そのパーティは終わりに瀕している国で開かれている物とは思えぬほど、華やかな物であった。 いや、終わりだからこそ、華やかなのかも知れないが。 玉座に座っていた王、ジェームズ一世が立ち上がろうとしてよろける。 そこら中から失笑が漏れる。 「陛下!お倒れになられるのはまだ早いですぞ!」 「そうですとも!明日まではお立ちになって貰わねば我々が困る!」 「あいや各々がた、少し足が痺れただけじゃ」 ウェールズに支えられながら立ち、ジェームズ一世は言う。 彼がよろよろと姿勢を正すと、ホール中の人間もそれに習う。 「諸君、忠勇たる臣下の諸君に告げる。いよいよ明日、 このニューカッスルの城に立てこもった我ら王軍に、 反乱軍『レコン・キスタ』の総攻撃が行われる。この無能な王に、諸君らはよく戦い、従ってくれた。 しかしながら、明日の戦いはこれはもう、戦いではない……。 恐らく一方的な虐殺となるであろう。朕は忠勇な諸君らが傷つき、斃れるのを見るに忍びない。 従って、朕は諸君らに暇を与える。長年、よくぞこの王に付き従ってくれた。厚く礼を述べるぞ。 明日の朝、巡洋艦『イーグル』号が、女子供を乗せてここを離れる。 諸君らも、この艦に乗り、この忌まわしき大陸を離れるが良い」 沈黙していたその場に、誰かは解らぬが、大きな声が響く。 「陛下、陛下!我らがお待ちしているのは 突撃せよと、敵を討ち果たせと、この命をかけるに相応しき号令でございます! はて、酒のせいか、我々はそれ以外の言葉が聞こえぬほど酔っておるようでしてな!」 その声に、黙り込んでいた者も続く。 「そうですぞ陛下!今の言葉、私には訳のわからぬ呟きにしか聞こえませんでしたぞ!」 「耄碌するには、少々早いですぞ!」 ジェームズはその言葉に涙しそうになるが、手でそれをぬぐい、杖を掲げると叫ぶ。 「よかろう、しからば、この王に続くがよい! さて、諸君!今日は良き日だ!共に歌い、飲み、踊ろうではないか!」 喧噪に包まれる場ではあった。 彼らは陽気に話し合い、食べて、踊り、笑っていた。 だが、彼らが死に直面していると考えると、それらは悲壮感を帯びる。 それなのでルイズは、明るく話しかけてきたり、料理を勧めたり、 冗談を言ってくる彼らを見ていることが出来ず、その場を逃げるように去った。 皆がパーティに出ているためか、城の中はひっそりとしていた。 遠くからパーティの喧噪は聞こえてくるが、 それはルイズが今歩いている廊下の静けさを引き立たせているように思える。 はたと立ち止まり、窓から空を見上げる。重なった月。 美しいものなのかも知れないが、今のルイズにそのような感傷は浮かばなかった。 だが、聞こえてきた足音に振り返る。ギーシュだった。 「ギーシュ?」 「やあ、ルイズ。奇遇だね」 ルイズは再び月を見上げる。 視線を月に固定したまま、居るであろう視界の外のギーシュに話しかける。 「いやだわ……なんであの人達、死を選ぶの?解らない。 ウェールズ様も、姫様の気持ちを解っているはず。なのに……」 「『命より名を惜しめ』ってね」 ギーシュが返してきたが、視線は逸らさない。 「父上からよく言われている。ああいうことだろうね。 もっとも、彼らが守りたいのは名ではないようだが」 「解らないわよ」 ルイズは視線を動かす。ただ、何かに向けたのではなく俯いたのだが。 「解らないわよ……そんなこと。愛する人を捨ててまで守ることなの?」 「そうしてるから、そうなんだろうね」 ギーシュはルイズを見つめ直す。 泣いていることに気付いた。 「ルイズ……泣いているのかい?」 「……そうよ、悪い?」 取り敢えず最寄りの港に着いたブルー達は、ルイズ達を探していた。 しかし、何処を探しても見つからない。 一度集まって今後の行動を話し合う。 「もう先に行ったのかしら?」 「多分、そう」 キュルケが空を見上げて、欠伸をしてから言う。 「じゃあニューカッスルにいるのかしらね」 「そこにウェールズが居ると言う話だったな」 「じゃあ決まりね、行くとするわよ」 と、キュルケがタバサの方を見ると、竜の姿はなく、 犬っぽい何かがタバサの頭の上に乗っていた。 「あれ?タバサ、竜は?」 「目立つ」 「……じゃあ歩きね」 一行が立ち上がり、ニューカッスルへの路の方へ向く。 「ん……?またか」 「ダーリン?」 「また目が霞んだ。寝てないからか?」 「……そうね、寝てないのよねー」 一瞬何かが見えた気もしたのだが、 取り敢えずは、ブルーは先に進むことにした。 タバサ達もそれに続く。 「ルイズ、子爵に結婚を申し込まれたんだって?」 「え――?」 「子爵から聞いたんだ、明日結婚式を開くんだろう? 僕からも祝福させて貰うよ」 ルイズは今初めて聞く事実に驚いた。 確かに、あのときは肯定と取れなくもない返事をした気がするが…… 彼のことは憧れの対象だし、むしろそれは望むべき事のはずなのだが。 「まぁ、今日は早く寝たまえ。明日は大変な一日になりそうだからね」 「……解ったわ」 「僕も出席させて貰うよ。それでは、また明日会うとしよう」 ギーシュが立ち去っていく。 ルイズは、月を見上げる。 ウェールズの事や、アンリエッタのことや、明日死ぬであろう人達の事は―― 心の隅にはあったが、考えているのは別のことだった。 ワルド子爵。 子供の頃憧れて、今だその対象にある彼。 あの池の小舟から、自分を救い出して、抱き上げてくれる人。 だが、何かが引っかかるのだ。 何がだろう?よくわからないが、何かが引っかかるのだ。 そう、自分は、まだ――…… 「私は――……」 「ルイズ、僕のルイズ。こんな所にいたのかい?」 「……ワルド様」 「ルイズ、所で明日――」 「ギーシュから聞きました」 「そうか。受けて貰えるね?」 ルイズは答えない。 その様子を見てワルドは肯定と取ったのか、立ち去っていく。 ルイズは、月を見つめていた。 「……命をかける程のことなの……?」 「もう明るくなってきたわねー」 ルージュ達はまだ歩いていた。 何回か休憩を取っていたため、少々遅れたが、 少し長めの丘を越えるとニューカッスルの城が見え始めた。 「あれねー……って、通れそうにないわね……」 丘の上から見下ろすとよくわかったが、 ニューカッスルの城は幾万とも思えるの軍勢に囲まれていた。 『レコン・キスタ』だろう。 「確かニューカッスルには1000も兵がないという話だけど」 「そうね、ちょっとやりすぎな気もするけど……」 「近づけない」 「困ったわねー」 キュルケが腕を組んで考え込む。 ルージュは目をこすった。 「またか……?」 「少し休んだ方が良いわねー。 どのみち通れそうにないし」 「いや、これは―?」 「どうかしたの?」 目の前に広がる景色はニューカッスルの城と、それを囲む大軍であるはずである。 そのはずなのだが。 ルージュの目には、違うものが映る。 「子爵とギーシュが見えるよ」 「え?何で?」 「ルイズの視界かも知れない」 使い魔を頭に乗っけたままのタバサが呟く。 このままずっと歩いてきたというのに、余り疲れてるようには見えない。 見えないだけで疲れてるのかも知れないが。 「使い魔は主と感覚を共有する。 なら、見えてもおかしくない」 「だけど、今まではこんな事無かったよ?」 「何が見えるの?」 「……礼拝堂……かな、これは」 「では、式を始める」 ルイズは白い衣装に身を包んで、ワルドと共に並び、立っていた。 白い衣装はアルビオン王家から借り受けた、美しいものであった。 しかし、それを纏う者は無表情。 それは空虚じみたようにも、どこか達観したようにも、 何かを決心したようにも見える。 王子が詔を上げる。だが、ルイズは聞いていなかった。 「新婦?」 その声に、ルイズは反応した。しかし、何も解らない。 自分が何を躊躇っているのかも、何をすればいいのかも、何も解らない。 ワルドが話しかけてくる。 「緊張しているのかい?ルイズ。 まぁ初めての時は誰だって緊張するものだからね」 「まあこれは儀礼に過ぎぬが、それだけの意味はあるのだ。 では繰り返そう。汝は始祖ブリミルの名において、このものを敬い、愛し、 そして夫とすることを誓うか?」 どうやら、もう自らが誓いを立てる所まで来てたらしい。 それでも、ルイズは俯いて考えた。 ずっと考えていたら、だんだんと形になってきた。 「ルイズ、気分でも悪いのかい?」 いつの間にか、ワルドが此方の顔をのぞき込んでいた。 ルイズはそれに向き直ると、はっきりと言った。 「ワルド、わたしはあなたとは結婚できないわ」 ワルドはその言葉に固まり、ウェールズは困惑してルイズに聞き返す。 「新婦はこの結婚を望まぬのか?」 「そうです。大変に失礼なこととは成りますが、私はこの結婚を望みません」 「……子爵。残念だが、花嫁が望まぬ式をこれ以上続ける訳にはいかぬ」 固まっていたワルドが、気を取り直し、ルイズに語りかけてくる。 「ルイズ、緊張しているんだ……そうだろう?」 「違うわ」 「なら何故……そうか、彼かい?」 「え?」 「彼だ、君の使い魔の――」 「…………」 そうだ、考えていた。彼は、何故あそこで留まったのだろうか? キュルケも、彼と共に残った。あのゴーレム相手に、たった二人で。 死ぬのが怖くないのだろうか? この城のみんなも、何故自ら死にに行くのだろうか? それほどまでして、守ることなのだろうか? ウェールズ殿下は、アンリエッタ姫殿下の事を大切にしている。 なのに、彼女を置いて死にに行こうとしている。 彼らは、命を捨てる何かがあるのだろうか? ギーシュが言うには……そうできるのだから、あるのだろうと言うことだ。 ルイズはウェールズに向けていた目を動かし、横にいるワルドを見る。 彼は、自分のために命をかけてくれるのだろうか……? もしくは、ルイズ自身、彼のために自分さえ捨てることが出来るだろうか? 「彼も優秀なメイジかも知れないが、僕だって」 「そうじゃないのよ、そういう問題じゃ……って、今なんて?」 「いや、彼はメイジだろう?それも、僕より上の『風』の使い手の筈だ。 あれほど強力な雷は、並の――」 「何処で知ったの?彼は秘密にしてるはずよ」 ルイズは問い詰める。ワルドは、表情を固めさせる。 そして今度は歪める。悪意を持った表情に。 「まさか、こんな下らないことでね……」 「ワルド、あなた一体……」 「君を力ずくで連れて行くのは少々気が引けたのだが、こうなっては仕方がない……」 「一体どういう事だ!?子爵――」 近寄ってきたウェールズの腹に、ワルドは杖をめり込ませる。 そのま呪文を詠唱し、光を纏った杖でそのまま貫き、えぐり込ませた。 「な……貴様……」 ウェールズが倒れるのを確認してから、 ワルドは笑みを浮かべてルイズの方を向く。 「まぁ、幾らでも従えさせる方法はある。一緒に来て貰うよ、ルイズ――」 「ひ――」 ワルドが杖を再び振り上げ、呪文を詠唱する。 「『ライトニング・クラウド』」 雷光がルイズに向けて迸る。 だがそれは、途中で現れた人影に遮られる。 「……ワルキューレ?」 「なんだかよくわからないが……」 声のした方を振り返ると、今まで黙り込んでいたギーシュが、居た。 細剣を右手に、杖を左手に構えている。ワルキューレが一体傍らに立っている。 先ほどのと合わせて二体と言うことだろうか。 ギーシュは、いつもの芝居がかった様子は無いが、 むしろ普段より格好が付いた状態で言った。 「僕の友人に手を出させはしないよ」 前ページ次ページゼロの使い魔・ブルー編
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目を覚ましたリキエルは、まず窓の外を見やった。 日は出ているようだが、まだ薄暗い。早起きには成功したらしい。成功といっても、意識してそれができるほどリキエルは器用な人間ではない。見知らぬ場所で寝たことで、単純に眠りが浅かっただけである。硬い床に、何も被らずに寝転がっていたというのもその一因かもしれなかった。 身を起こしてみると、体の節々が不満を言うようにギシギシと痛んだ。それに少し肌寒い。目が覚めた一番の要因はこれだろうと、リキエルは思った。 そんな肌寒さや、寝起き特有の奇妙な現実感が、今おかれている状況が夢の中ではないことを改めて実感させた。わかりきっていたこととはいえ、リキエルは、自分が夢を見ているのではないか? という考えを捨て切れていなかった。その可能性がどうやら完全に消えたことで、リキエルは少しだけ肩を落とした。 「……とりあえず仕事だな」 多少なりとも憂鬱な気分を払拭しようと、リキエルは今自分がやるべきこと、できることに意識を向けた。好き好んでやるわけではないが、他になにをするわけでもない身の上である。 リキエルは、洗濯を命じられた衣類と下着、ついでに昨晩自分の汗をふき取ったタオルを拾い上げ、ルイズを起こさぬよう、なるだけ物音を立てずに、そろりと部屋から抜け出した。 ◆ ◆ ◆ 好調とはほど遠いものだったが、寝覚めは悪くなく、寝ぼけていたわけでもないとリキエルは思っていたが、実際はそうでもなかったらしく、肝心なことを忘れていた。どこで洗濯をすればいいのかわからないのだ。 この世界には魔法があるためか、科学技術の発展は遅れているようだった。というよりも必要とされていないらしく、所謂、文明の利器と呼ばれるものが存在していない。無論、洗濯機などがあろうはずもなかった。昨晩のルイズとの話でそのあたりの事情はわかっていたのだが、だからどうこうということを考えるのは今日の自分に任せ、昨晩のリキエルはそのまま寝てしまったのである。 そういうわけで、手洗いをするしかないと気づいたリキエルは、適当に当たりをつけて水汲み場を探し始めたのだが、 「広すぎるだろうがッ! 自然公園並か、それよりもっとかもしれない! 本当だな、造形美と機能美が両立しないってのはよォ~」 いかんせん敷地が広すぎた。このトリステイン魔法学院、伊達に城が建っていたり塔が点々と屹立しているわけではなく、全寮制ということもあってか、広大な敷地面積を誇る。 外に出てみたはいいものの、勝手のわからないリキエルは水汲み場を見つけるのに難儀し、小一時間ほど駆けずり回った挙句、未だに見つけられていない。すでに日は昇って、召喚の儀式があった草原も、その光をうけて黄金色に輝いている。早くに目が覚めた意味がまるでなかった。 リキエルは、どうしたものかと頭を抱えた。そんな迷える子羊然としたリキエルを、天は憐れと思ったか、ちょっとした手助けをするつもりになったようである。 「あの、もしかしてミス・ヴァリエールの使い魔になったっていう方では?」 後ろからかけられた言葉に、リキエルは首を回して振り返り、開いている片目を少し見開いた。 メイド服の少女がいた。ハウスキーパーの類ならば、リキエルのいた世界でもそう珍しくはないが、その少女は、見たところ給仕や女中といった立場の仕事をしているように見受けられた。本職というと語弊があるが、そういったメイドには、そうそうお目にかかれるものではない。 珍しい、とリキエルは思ったがしかし、当然とも思えた。貴族制の生きているこの世界、使用人がいてもなんら不思議はないだろう。 それよりも、見も知らない少女が自分について知っていることの方が、リキエルには気になった。 「知ってるのか? オレを」 「ええ。やっぱりあなたのことだったのですか。奇妙な服装の、隻眼の平民を召喚してしまったって、噂になってますわ」 なるほど、やはり人間を使い魔にすることは、半日で噂になる程度には珍しいことのようだった。 ――ただ。 隻眼というのは格好がつき過ぎるとも、リキエルは思った。 「私も平民で、貴族の方々をお世話するためにここでご奉公させていただいている、シエスタっていいます」 はきはきとした態度から、目の前の少女の気立てがよいことがわかる。歳はルイズと大きな差はないだろうに、内面はえらい違いである。根底にある人間性の違いか、それとも貴族と平民との差だろうか。 初対面の人間にも物怖じしないシエスタに、リキエルは道を聞くことにした。 「オレはリキエル。……ところで、会って早々悪いんだがちょっと聞いていいか」 「はい、なんでしょう?」 きょとん、とした顔でシエスタは答える。 「水汲み場か、井戸みたいなモノはないか?」 「はい、それならこちらです。ついてきてください」 水汲み場は、寮からほど近い場所にあった。 「…………」 「レースのついたものは、無理に力を入れるとほつれてしまうので、指の先で少しづつ、擦るようにして洗うんです。そう、そんな感じです」 桶と洗濯板を借り受けて、シエスタの指示をうけながら、リキエルは一枚一枚丁寧に洗濯物を片付けていく。 貴族が着るものであるからか、それともルイズの趣味なのか、どれも妙に凝った作りで、衣服の手洗いなどしたことがないリキエルには、どう洗えばいいのかわからなかった。そこでシエスタに教示を願ったのだ。 それならば、と自分が洗うことを申し出たシエスタだったが、リキエルは自分の仕事だからと、感謝しながらも申し出を断った。ただ、生理的に洗いづらい下着類については言葉に甘えさせてもらった。 小山ほどもあった洗濯物だが、意外なほど早くその殆どが洗い終わった。汚れのないものも含まれていたからだ。激昂したルイズは、どうやら綺麗なものまでまとめて投げつけたらしかった。 「悪いな。オレの勝手につき合わせちまって」 あとは干すだけとなったころ、リキエルはシエスタに向かって言った。 「いえ、いいんですよ。今は私、仕事もありませんし」 シエスタはこともなげに、謝るリキエルに笑いかける。それから、ほんの少し顔を曇らせてリキエルに訊ねた。 「でも、リキエルさんこそ、大変じゃないですか? 突然使い魔になってしまって。貴族の方に仕えることになってしまって。洗濯も、本来は貴族の生徒さんたちが各自でやるものなんですよ」 それは初耳だ、とリキエルは思い、それも含めて考え、首を振った。 「偶然とはいえ、助けられたからなァ。恩返しだと思うことにしたんだ。それにやることもないんだよ、こんな見知らぬ土地じゃあな」 ついでに、逃げ出して自活しようというような気概もリキエルにはない。 「助けられた、ですか?」 「ああ。オレが……」 首を傾げるシエスタに、リキエルは説明しようとして、やめた。説明したところで信じられるような話でもないだろうし、自分でもなぜこうなったのか理解できていないのだから、うまく話せそうにもなかった。 「いや、なんでもない。そういえばシエスタ、朝食は摂ったのか」 話題を変えるために、多少強引ながらリキエルはそう聞いた。何となく気にかかっていたことでもあったので、ついでである。 シエスタはまた首を傾げたが、あくまでお喋りの一環としての疑問だったため、すぐにそんなことは忘れたらしく、リキエルの問いに答えた。 「私達は、朝食を済ませてから仕事に取り掛かるんです。それで、お掃除をしたりお洗濯をしたり、それから同室の子が多分、今なんかは食堂で――」 そこでシエスタは言葉を区切った。そしてリキエルに向き直る。心なしか、案じるような色を含んだ顔になっている。 「リキエルさん。リキエルさんは、お食事を?」 「いや、まだだ」 考えてみれば、丸一日近く何も胃に収めていない。指摘されるまで気づかなかったが、ひどい空腹を感じる。そう付け加えると、シエスタは目を丸くして、顔を少し青くする。と次の瞬間には、眉尻をこれでもかというくらいに下げ、尚且つまた血相を変えるという器用なことまでした。 「大変。リキエルさん急いでください! まだ、走れば間に合うかもしれません! 洗濯物は私が干しておきますから!」 「お、おい、なにがだ。どこへ行けっていうんだ」 シエスタの剣幕にリキエルはたじろぐ。ころころと変わる表情から必死さは伝わってくるのだが、なにやら焦っているのがわかるだけで、おそらく肝心な部分が抜けている。シエスタもそれに気づき、たどたどしくも説明する。 「使い魔は、貴族の授業についてかなきゃあならないんです。もうすぐその時間が来ちゃうんです! だから急がないと!」 やはり、まだあまり要領を得ない説明だったが、その説明を反芻したリキエルは、漠然とシエスタの言わんとしているところを理解した。 「つまりこういうことか? さっさと食事にありつかないとオレは食いっぱぐれる」 「そうです!」 「なにィィイイイイ」 確かに一大事である。忘れていた空腹感が思い出されたためか、リキエルにはこれ以上食事を抜くことは、耐え切れないことのように思えた。 リキエルはシエスタに食堂の場所を聞き出すと、礼もそこそこに、あとを任せて脱兎の如く駆け出した。 「……あ」 リキエルの姿が見えなくなった頃、平民は食堂に入れないということをシエスタは思い出し、また顔を青くした。 ◆ ◆ ◆ 敷地内で一番高い、真ん中の本塔の中。アルヴィーズの食堂。 アルヴィーズとやらは何か知れないが、目印がハッキリとしているため、リキエルは迷うことなくそこを目指して、ただひたすらに走る。三大欲求の一つに忠実になった身体は、その能力が飛躍的に高まっているようだった。 と、いきたいところだが、急に走り出して空っぽの胃をひっくり返し、鈍痛に顔をしかめているのがリキエルの現状である。 形だけは必死に走り、ようやく本塔の入り口を視界にいれたリキエルは、ハーフマラソンを初めて完走するランナーのような達成感と安堵を感じた。 しかし、ゴールを見つけたからといって安堵するのはいささか早計といえる。マラソンでも、安堵した途端に筋肉が弛緩し引きつり、痙攣して立てなくなって再起不能という事態がままある。要するに、リキエルは間に合わなかった。 リキエルは見覚えのある、桃色がかったブロンドの少女が食堂から現れるのを認めた。 少女は小さめの口を大きく開き、よく通る声で怒鳴った。 「あ、いた! あんたどこほっつき歩いてたのよ! 折角、特別な計らいで中に入れてあげようと思ってたのに! これから授業よ! さっさと付いて来なさい!」 「はぁー、はぁー、お……ぇ」 タッチの差で、リキエルはパンの欠片さえ口にできなかった。人生とは往々にしてそういうものであるが、その僅かな差をやりきれないと思うのが人情である。 やりきれなさを抱えながら、リキエルは疲労で重くなった足を引きずるようにして、目を吊り上げて何事かを叫んでいる主人のもとへ歩いて行った。失意の念が、リキエルの耳を厚く閉ざしていた。 リキエルは心の中で叫んだ。JESUS! とただ一言。 しかめ面のルイズと、消沈した面持ちのリキエルが教室に入っていくと、先にいた生徒達が一斉にくすくすと笑い始めた。 ルイズはそれを無視してずんずんと階段を下り、開いている席に腰を下ろした。 同じようにリキエルが椅子を引くと、ルイズがそれを睨み付ける。 「……なんだ」 「使い魔は座っちゃ駄目。主人をほったらかすような使い魔は特に」 「洗濯をしてたんだ。昨日の夜に渡されたやつをな」 言われるまま、床にひざ立ちしながらリキエルは抗議する。空腹と、食いっぱぐれたことにより気力が減退しているため、勢いはなきに等しかった。 しかし、ルイズは死体を蹴飛ばすかのように容赦しない。 「仕事が遅すぎるわ。行くなら私を起こしてからにしなさいよね。危うく寝過ごすところだったんだから! 着替えも顔洗いも自分でしなくちゃならなかったし」 「それは……すまなかったな」 リキエルは、苦虫をすり潰したエキスをコップ一杯分飲んだような顔になった。 仕事が遅いと言われたのは仕方がないことかもしれないが、他の仕事については聞かされてもいないことであり、その内容もおかしい。掃除洗濯などは覚悟していたが、着替えの手伝いともなると話は別である。いかな貴族とはいえ、会って間もない男にそれをやらせるとは、このルイズという少女、なかなかに図太い神経をしているらしい。それとも、平民には男も女もないということだろうか。 平民というものの扱いに改めて辟易するリキエルだったが、このルイズの様子では、改善の余地もないだろうと諦めた。 しかし、実のところはそうでもないのである。 何かといえばパニックを起こしやすいリキエルを、ルイズは気の毒と思ったか、少なくとも食事については一応の改善を図っていたのだ。粗末ながらも椅子を用意したり、貴族のそれとは北極星とナマコくらいの差があるが、ある程度まともな食事を用意させたりといったことだ。 リキエルにとってそれは当然の待遇といえるが、当初は床で食べさせることなども考えていたルイズにしてみれば、かなりの譲歩である。ただ、結局どれも無駄に終わってしまっただけなのだ。 ルイズの機嫌が悪い最大の原因は、実はこれである。平民のくせに、使い魔のくせに、ご主人様の温情を突っぱねるとはいい度胸じゃない! ははは恥かかせるなんて、やってくれるじゃない! というわけらしい。 「次からは気をつけること。じゃないと朝食抜きだから」 そう宣言し、ルイズは視線を前に移した。 憮然とした顔でため息をつき、リキエルも前を向く。丁度そのとき、扉が開き、教師と思しき中年の女性が入ってきたところだった。全体的にふくよかな容姿と優しげな微笑みが、その人柄を表しているようだった。 「春の使い魔召喚は、大成功のようですわね。この『赤土』のシュヴルーズ、こうやって新学期に様々な使い魔たちを見るのがとても楽しみですのよ」 彼女、シュヴルーズは教室を見渡しながら言った。そして、その視線がルイズとリキエルのところで留まり、少し驚いたような顔になる。そしてつい、思ったことを口にしてしまった。 「おやおや。変わった使い魔を召喚したようですね。ミス・ヴァリエール」 その言葉で、生徒たちの忍び笑いが爆笑に変わった。爆笑している内の一人が、腹を抱えながらルイズに向かって言う。 「ゼロのルイズ! 召喚できないからって、その辺歩いてた平民を連れてくるなよ!」 肩を震わせながらも耐えていたルイズだったが、『ゼロ』の一言は我慢ならなかったらしく、その生徒を睨み付けて言い返した。 「違うわ! きちんと召喚したもの! 平民でも成功は成功よ!」 「嘘つくな! 『サモン・サーヴァント』ができなかったんだろう?」 いよいよ生徒達の笑いが止まらなくなる。ところどころから、ゼロ、ゼロという単語が飛び出してくる。 ――ゼロのルイズってのは……。 いったい何なのだろうかと、リキエルは思った。こちらに来た当初にもそれを聞き、昨晩のキュルケもそれを口にしていた気がする。何度か耳にしたが、その意味はわからないままだ。ただ、ルイズの様子を見れば、あまりいい意味ではないことだけはわかる。 そのルイズは拳を握り締め、そして静かに、怒鳴りたくなる衝動を抑え、それでも溢れ出る怒りをこめて言った。 「ミミ、ミセス・シュヴルーズ。侮辱、されました。風上のマリコルヌが、わわわ私を、侮辱したわ」 それを聞いて先ほどの生徒、マリコルヌが反射的に立ち上がる。ギラギラした光を瞳に宿らせて、マリコルヌは声を張り上げた。 「風上だ! かぜっぴきじゃあないぞ! オレは風上の――」 「合ってるでしょう?」 「……あれ?」 シュヴルーズが呆れたように杖を振る。 マリコルヌは、何やら消化不良に悩まされたような顔をしたまま、すとんと席に座らされた。糸の切れた操り人形のようなその姿に、生徒達はまた笑い声を上げた。 「わたくしの発言も思慮に欠けました。しかしミスタ・マリコルヌ、お友達を中傷するようなことは感心しませんよ」 少し厳しい顔で、シュヴルーズはマリコルヌに言う。そして、あなたたちもですよ、というように、ルイズを笑っていた生徒にも顔を向ける。それにより笑い声は小さなものになったが、殆どの生徒はゲラララゲラゲと笑い転げたままだ。 その中の一人が笑いをこらえ、表面だけは真面目な顔で叫んだ。 「でもミセス・シュヴルーズ! ルイズのゼロは紛れもない事実です!」 こらえていた分もあってか、先ほどよりさらに大きな笑いが教室を埋め尽くす。 ルイズは、今度はそれらに怒鳴って言い返すこともしなかった。どうやら無視を決め込んだようである。ただ、右肩と眉が、水揚げされた鰯のようにピクピクと震えているので、無視し切れてはいないようだった。 ルイズが言い返さないのを良いことに、生徒達は笑うのをやめようとしない。何がそこまでおかしいのかわからないリキエルから見れば、ここまで来ると一種異様である。 シュヴルーズが眉根に皺を寄せ、再度杖を振るった。すると、笑い声がぴたりと止んだ。 「一度でいいことを二度言わせる気ですか? あなたたちは、しばらくその格好で授業を受けなさい」 大口を開けて笑っていた生徒は口の中に赤土が詰め込まれ、くすくす笑いをしていた生徒は上下の唇に赤土を押しつけられていた。優しげな風貌をしているシュヴルーズも、そこはやはり教師である。生徒に舐められるようでは務まるわけもないということだろう。 授業を始めますと言って、シュヴルーズは机の上に石ころを出現させた。それから改めて自己紹介をし、講釈に入った。 授業は静かに進行する。リキエルはシュヴルーズの話を適当に耳に入れつつ、大学の講義室のような教室を見回してみた。 おそらく皆使い魔なのだろう、カラスやフクロウなどの無難な生き物から、想像上のものだと思っていた生物などが目に入る。尻尾の燃えているデカイ蜥蜴は、昨晩のキュルケが言っていたサラマンダーというやつだろうか。中には生物か否かも疑わしいようなものもいて、窓の外でも数匹ウロウロしていた。リキエル自身もその中の一体だと考えると、確かに笑えることかもしれない。 ――いい迷惑だがな。 それら使い魔達の主人はその殆どが、セメントか粘土のようになった赤土で口を塞がれている。魔法で取り払おうとしてか、杖を振り回している者もいるが、効果はないらしい。 キュルケがそうなっていなかったのは意外だった。 ちなみに、マリコルヌも赤土を免れたらしかった。釈然としない顔のまま黙っていたからだろう。 リキエルは一通りそれらを観察し終え、本格的に授業を聴いてみることにした。この世界の授業が理解できるとは思わないが、暇つぶしになるかもしれない。そう踏んで耳を傾けたのだが、これがどうしてなかなか面白い。 魔法における四つの系統、『火』『水』『土』『風』。失われた『虚無』を合わせて五系統。 シュヴルーズは土の系統らしい。自分の系統であるためか、そこは熱く弁舌を振るっている。その内容から察するに、土の系統は工業や農業にその力を発揮するようである。先ほどのように攻撃的な用途もあるようだが。 聞いているうち、リキエルはなるほどと思った。魔法使い――こちらでいうメイジはそれぞれ得意な魔法に違いが出るようで、二つ名というのも、得意な魔法の系統に因んだものらしい。『赤土』を名乗るシュヴルーズが土ならば、『微熱』を二つ名に名乗ったキュルケは火の系統といったところだろうか。 ――ゼロというのも……。 その二つ名というやつだろうか。だとすれば、その意味するところはなんであるのか。リキエルはまた疑問に思ったが、ルイズ本人に確かめたところで結果は見えているし、熱心に授業を聴いているルイズに話かけるのも気が引けた。とりあえず、今は授業に集中することにした。 今日の授業の本題は『錬金』だった。そのおさらいという話である。 錬金と聞いて、リキエルは以前何かで読んだヨーロッパの錬金術を思い出したが、それもあながち間違いではなかったらしい。 「ゴゴ、ゴールドですか? ミセス・シュヴルーズ!」 授業よりも爪の手入れに勤しんでいたキュルケが、興奮した声を上げた。リキエルも開いた口が塞がらない。 初めに用意した石ころに、シュヴルーズが何かを唱えて杖を振ると、それが金属に変わったのである。シュヴルーズの言うところによるとそれは真鍮で、金を錬金出来るのは『スクウェア』クラス、彼女は『トライアングル』クラスなのだということだ。 またよくわからない単語が出てきたが、リキエルは話の流れから、メイジのランクのようなものだろうとあたりをつけた。 なんにしても、魔法はなんでもありなのだ、ということは改めてよくわかった。石ころを真鍮にしたり金にしたり、原子も分子もあったものではない。 次に、シュヴルーズはそれをルイズにやらせようとした。熱心な態度が気に入られたらしい。目を掛けられたということか。ルイズは少し目を見開き、口を開いて何か言おうとしたが、直ぐにまた結び、席から立ち上がった。 途端に教室中からうめき声と悲鳴があがる。うめき声の理由は、口に張り付いたままの赤土である。 「ウんんんン――ッ! ガアアアア――アァッ!」「再びかァ――ッ! 昨日みたいのは勘弁してくれェ!」「逆に考えるんだ。一度きりなんだから昨日よりはマシと考え、られるかアアアァァ!」「ンゴォおおおおぉ――ッ!!」「成功のないままおわ――」「それはもういいんだよッ! さっさと隠れろ!」 悲鳴叫喚どこ吹く風と、ルイズは教卓の前に立つ。生徒達は顔を青くし、我先にと机の下に隠れだした。残っているのは、未だに放心した面持ちのマリコルヌだけである。 シュヴルーズとリキエルはそれらを不思議そうに眺め、ルイズは先ほどシュヴルーズがしたように、杖を掲げて何やらブツブツと唱える。ルーンというらしい。そして石ころに向かって杖を振り下ろした。 「おぉぉお! なにィィイイイ!?」 その瞬間眩い閃光が、轟音を伴ってリキエルの視界を奪った。 ……石ころは爆発した。らしい。 というのも、石ころの置かれていた教卓は粉々で、それがあった場所の床もえぐれているため、正確には何が爆発したのかもわからないのである。 教卓の名残や床だったものは四散し、机に食い込み窓を割り、使い魔たちを脅かし、マリコルヌに突き刺さっている。爆発の中心近くにいたシュヴルーズは目を回しており、マントはズタボロで蜂も住まないほどに穴だらけだ。本人に目立った傷がないのは幸運だったといえる。 幸運といえば、ルイズとリキエルも無傷だ。ルイズは制服のところどころが破れているが、本人はピンピンしている。リキエルは驚きのためか、珍しく両の目を見開き、やはり驚きのために腰が完全に抜けてしまっているが、小石ひとつ体には受けていない。 「魔法は失敗だッ! 依然変わりなくッ!」「ゼロの魔法=爆発!」「マリコルヌを医務室に運べェェ! 息をしていないッ!」「魔法が使えないのにこの学院にいるんじゃあねェ――ッ!」「見せ場のないまま終わり。それがマリコルヌ・グランドプレ」「お前、脇キャラ昇格狙ってねえ?」 教室を叫喚と罵声が飛び交う。シュヴルーズが気絶したためか、赤土を引っぺがすことができたらしい。使い魔たちも暴れ回り飛び回り、色々と収拾がつかなくなっている。しかしそんな中、爆発を起こした張本人は澄ましたもので、制服についた煤を手で払っていた。落とせそうにないことがわかるとすぐに諦めて、コホン、とひとつ咳をしてから、こうのたまった。 「ちょっと、失敗したみたいね」 …………。 誰も何も言わない。皆が皆、餌を待つ池の鯉のように口をパクパクとさせたあと、疲れたように長い溜息をついた。 「こういうことか」 角砂糖を一度に三個ほど飲み込んだような顔をしながら、リキエルは小さく呟いた。『ゼロ』の意味を、言葉ではなく心でもなく体で理解していた。 ――しかしこういうことなら……。 直接聞いておいた方がよかったかもしれないと、机にすがりつくようにして立ち上がりながらリキエルは思った。パニックを起こす間もないほどに驚いたのは、この世界に来て早二度目である。腰はまだガタついていており、先ほどまで開いていた両目は、やはりいつもどおり、片方のまぶたが下がっていた。 ――洗濯といい、食事といい……。 前途は多難。そういった予感が、リキエルにはしている。
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ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは焦っていた。 背後から注ぐ、うららかな春の草原には似つかわしくない、憐憫と嘲笑に満ちた視線に、肉体的な痛みすら覚える。 ……あと何回失敗が許されるだろうか。いや、そもそも失敗などありえない呪文が、一度ならず二度までも爆散しているこの状況が既にヤバい。 留年、という文字が脳裏をよぎる。いやいやそれはない、それこそありえない。 公爵家の息女が留年するなど末代までの恥だ。 そうでなくとも既に上から、行かず後家、貧弱!貧弱ゥ!、と揃ってしまっているのだ、そこに落第が加わったら目も当てられない。 血脈に止めを刺したヴァカ、として歴史に名を残してしまう。そして間違いなく『あの人』の逆鱗に触れる。ゾッ、と背筋が冷たくなる。 杖をつかむ手が、ぬるり、と滑る。失敗したらあらゆる意味で最後だ。生きていたいなら、成功ッ、それしかないッ! 一生に一度くらいは成功させろォォ、このクサレ脳ミソがァ―― ――ッ! 我が名はルイズ・フランソワーズ・ル!・ブラン・ド!・ラ!・ヴァリエールッ!、五つの力を司るペンタゴゴゴゴォン! 我のッ! 運命に従いしィ! “使い魔”をォッ! 召喚せよォォォ!」 ドグオオオン! 絶叫そして爆発。違う。これまでとは明らかに違う規模の爆発を、その爆風を全身に感じる。 これは来た。来たな。来ないはずがない。舞い上がった土煙をかき分け、爆心へ向かう、その足取りが先ほどまでの己のものとは思えないほどに力強いことに気づく。 確信の笑みがこぼれる。何が出てもかまわない。見栄えのする幻獣など端から望んでいないし、もはや生物であることさえ望まない。何であれ、そこに在りさえすればいいのだ。 留年さえ回避できれば、あとはどうとでもなる。 すり鉢状のクレーター。その中心に着いて跪く。カッと見開いた眼が“それ”を探して左右を睨み、再びその中心へ戻ったその時、それは地表より五サントほど上の空間から出現した。 銀色の円柱が何もない空間から現れる。髪型を模したものだろうか。 やがてそれに吊られるような格好で、やけに広い額につながった眉のない奇妙な人面に、奇怪な意匠の眼帯を施した彫像が盛り上がってくる。背景が透けているのは、これが実体ではないということだろうか。 生首。生首、のようなもの。が、宙から生えた。これがその状況である。 しかしヴァリエールはうろたえない。『これ』が『それ』ならば、そは我が運命。異形なればこそ我が使い魔にふさわしい。 先ほどまでの焦燥を微塵も感じさせない、落ち着いた口調で契約の呪文を唱えると、ルイズは生首に口づけをした―― 「――それでいい……ジョルノそれでな……それが生き残った者の役目だ……行こうか……コロッセオに…………っておいっ、何だこれは! おい! ジョルノ? ミ、ミスタ? トリッシュ? おーい。誰か?」 ジャン=ピエール・ポルナレフは困惑していた。己の分身であるスタンドを失い、次いで身体そのものを失い、残ったのは亀にしがみつく魂、という末路を辿るはめになった死闘がやっと終わったのが今、だったはずだ。それがどうして…… 「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール、五つの力を司るペンタゴン。この者に祝福を与え、我の使い魔となせ」 何か来る。桃色の髪をした怖い人が来る。唇を突き出して。何だこれは。来るなッ、オレのそばに近寄るなあーッ。しかし運命は無情、契約は成された。そして―― ジャン・コルベールは絶句していた。彼女はいったい何をしているのだ。爆発は理解できる。爆発はいつものことだ。だがそのあとがおかしい。 なぜ彼女は左手を押さえて転げまわっているのだ? あ、起き上がった。何やら誰かと話しているようだ。 やがて納得と得心がいったのか、自信満々の威容でこちらに向かってくる。 ふむ、どうやら混乱も落ち着いたようで、いやそもそも誰もいない空間と会話するありさまについて、それはどうなのかとツッこみたいが…… 彼女は誇らしげな笑みを浮かべつつ、コルベールに左手を差し出して言った。 「成功しました! 彼はポルナレフ。ジャン=ピエール・ポルナレフです!」 「私は幽霊だとか言ってますけど、召喚して契約できたのだから問題ないですよね?」 「あと、なぜか使い魔のルーンがわたしの左手に刻まれてしまったけど、幽霊なら仕方がないですよね?」 この左手が何だというのだろう。ルーン? どこに? どうみてもただの左手では…… 。 「ミスタ、どうかしました? わたしの使い魔に、何か、問題でも?」 じろり、とコルベールを見上げるその眼差し! こ、この、小娘にあるまじき眼光には、問答無用で己を認めさせる『凄み』があるッ。ここは『退く』のだ……この『恫喝』から身を隠し復権の機会を待つ……ここで一時『退く』のは敗北ではない……! コルベールの宣言により、『誰にも見えない』使い魔が正式に認証され、最後の一人であったルイズ・ラ・ヴァリエールの召喚の儀が終わり、その場は解散となった。 「さすがゼロのルイズッ、使い魔まで見えない! それすなわち『ゼロ』!」 「おれたちにできない事を平然とやってのけるッ、そこにシビれない、あこがれない。むしろ引く」 「腐ってやがる……早過ぎたんだ」 だのと、ずいぶんな言い草を喰らったり、それを誰がそれを吐かし、誰がそれに賛同したのか、と。帳面に執行令状をしたためるルイズの姿があったとか、なかったとか。 『うむ、それについては先ほど説明した通りだ。私は既に死んでいる』 「まあそれは見れば判ることだし、それはもう仕方のないことよね」 『そうだ。だから物理的に君の役に立つことはできないだろう』 「それも判る。それは構わない。それでもあなたには『知識』、それも幾度となく死線をくぐり抜けた者のみが持つ知識、経験、それがある」 『ああ、だからこの世界、そして他ならぬ君に呼ばれたのだろう』 「全てを、その全てを教わりたい。あなたとあなたのいた世界、そしてその『スタンド』の知識を、経験を」 『それに吝かでないが、しかし君は、私のこの血塗られた運命を、果たして必要とするのか?』 「それはわたしが判断します。この世界に存在しない力、私はそれが欲しい」 『すまないが、たぶんそれは無理だと思うよ。基本的にこれは生まれついてのものだ。特殊な血統による発現と、あの『鏃』によって強制的に発動させられることはあるが、それもこの世界にはないだろう。そしてその先にある『更なる力』を得るためには、『既にそれを持っている』ことが条件になる。制約が厳しいのだ』 「鏃、ですか。まあいずれ見つけられたら、試してみましょう」 『や、ちょっと待て。その鏃が行うのは二つに一つ、能力を得るか死ぬか、そのどちらかでしかない』 「上等。この世界の貴族として魔法の行使力を持たない私には、既に存在価値がありません。死ぬか得るか、その機会があるだけでも僥倖と心得ます」 『そうか、それほどの覚悟、君の命がけの行動ッ! 私は敬意を表するッ! 機会があれば必ず応えよう』 「ありがとう、ポルナレフ」 それが、契約の日に交わされた彼女と『彼』の約束。血みどろの道を進むことになる、二人の出会いであり、破られなかった契約の刻まれた、記念すべき一日の始まりと終わりである。 学院の朝は早い。起床と洗顔、洗濯を済ませ、朝食の場に集う。これに間に合わなければその日の一食を失う。怠惰な者に食を得る資格はない。 『おい、起きろよ。ルイズ。もう朝も遅いぞ』 挙手、の格好で挙げられた左手から声がする。寝相の悪さがこの淑女の特徴らしい。 「……ん、うふん。ふが。うううんー、眠い」寝言で眠い、だと。どんだけフリーダムなんだこの小娘は。ありえん。 『起きろー、ねぼすけー』物理的な干渉のできないポルナレフとしては、声を(聞こえているのかどうか、怪しいが)かけるのが精一杯だ。無理だよなあこれは。 そこで現われたる褐色の美女。何とも凶悪な迫力が胸にある。ポルナレフはこの時ほど肉体を失った後悔を、実感したことはなかったそうな。 『ブラボー! おお……ブラボー!』 「起きなさいよー、ルイズー?、朝よぉ?」 「ふが。ふがが?」 がくがくがく。ルイズの身体が上下に揺すられる。しかしそれでも目覚める様子がない。大したものだ。 まあ、どちらも慣れたもののようだから、これが毎日のイベントなのだろう。しかし無念だ。手が、この手が実体を持たないのが無念だ。 「ポルナレフ! あなたもなんで起こしてくれないのよ!」 『いやいや、起こしてるぞ。私の全力で』 「はぁ、誰よポルナレフって?」 「くそう、片方が幽霊だから話が通じない!」 『まあほら、私の声もルイズにだけは届いているのだから、聞こえたら起きるといいぞ』 「うるさいうるさい、うるさい!」 「幽霊って何よ! 何よ何よ!」 『見えないというのも、便利なようで不便なものだな』 三人が並んで食堂へ向かう。少し急いだ方がいいかも知れない。 「あんた! 死ぬまで、そして死しても戦った騎士の誇りが、この乳牛に屈するというの!」 食堂に着いても会話は踊る。なぜか本題が胸の威力・貴賎を問う形になっているが。 『いや、それとこれとは全く、完全に、別だ。私のそもそもの性質は大の女性好きだ。依然変わりなくッ! ああ、でも大きさは重要ではないぞ。大きさは。世界が求めるのは即ち、形と位置だ』 「ち、ちちうしとは失礼ね! これは女性的魅力の権化、全ての男が平伏する絶対的存在よ! ていうかさっきから誰と話してるのよ!」 「うううるさいわね! そんなことは聞いてないのよ! で? どちらが上だと?」 『そ、その質問に答えるのは難しいぞ。わ、私はそのどちらをも、視認したことがないのだから、な』 「嘘だ!」 『ぷー』 「これは『嘘』をついてる味だぜ。間違いねえ」 どこか、ネアポリス辺りのチンピラが吐かしそうな台詞だ。怖い。 「お風呂」ギクッ。 「左手に憑いたあなたと一緒に、入浴したわよねえ」 「誰が一緒だったって?」 『いや、断じて君の生まれたままの姿を拝んではいないぞ。約束した通りだ』 「鏡に映る『それ』も?」ギクッ。 「だから誰が、あの難攻不落の要塞に忍び込んだっていうのよ!」 それは大いなる勘違いだ。彼女の使い魔は誰にも見えないし、もっとも身近なところにいるのだから。 「答えなさいよ。わたしとこの女の胸、どちらが魅力的なのよ!」 「……だから。あんた一体、さっきから誰と話してるのよう」 『スマンがそれは私だ。君には見えない』 「いま大事なところなんだから! いいから答えなさい!」 さっきのブラボーが聞こえてないことを祈るぜ相棒! 『私は美乳が好きだ。美乳とは程よい位置に君臨する、決して大き過ぎなくそして小さ過ぎない、なだらかな円形をやや高めの位置にましまし、その頂に桃色の小さな突起を纏う霊峰。それは……』 「ややや、や、やらしいのよ何よ何よその微に入り細に渡るおっぱいソムリエ並みのおっぱい賛歌は!」 ドグシャア、と左手に生える銀髪に黄金の右が炸裂するが、残念! ポルナレフは既に幽霊ッ! 見事に空振る軌跡!。ポルナレフは既に死んでいることに感謝した。 「誰がおっぱいソムリエよ! 私のこれを賞賛されることはあっても、人様のそれを云々する趣味はないわ!」 「え? ああ、あなたの事じゃないのよ。この幽霊が……」 その単語にびくりと身を震わせた少女が、同じ食卓の隣にて突然の尿意を催したのは、幸い、誰にも知られることがなかった。 眼前に現れた六体のゴーレムを睨み、ルイズが問う。 「ポルナレフ、アレどうにかできると思う?」 『おお、何だか懐かしいな。私のチャリオッツも甲冑を纏っていた。ま、アレよりは遥かに趣味の良いデザインだったがな』 「昔語りはあとで。いま必要なのはアレを倒す方法よ」 「……ルイズ、君はいったい誰と話しているんだい? 大丈夫か?」 「うるさいわね、ギーシュ。ちょっと黙ってなさい」 『そうだな、まず第一の答だが、君が対する必要があるのはあの甲冑ではない』 「どういうこと?」 『目標はあの小僧の杖。そして必要なのは、今日の授業で君が使った『錬金』の呪文だ。 甲冑どもの攻撃を回避しつつ、奴の杖に意識を集中させ――』 「――そして爆発させる。イイわね、気に入ったわ」 『回避の指示は私が出す、君はその通りに動いてくれ。いいか、ためらわずにだ』 「了解!」 「待たせたわね、ギーシュ・グラモン。さあ、掛かってらっしゃい」 杖を握る手に力を込める。鈍器として充分な破壊力を持ったそれは即座に『武器』と認識され、左手のルーンがまばゆく光る。もっとも、その光はルイズとポルナレフのほかには見えないのだが。 「かかれっ、僕のワルキューレ! 生意気なルイズをフルボッコだ!」 先頭のゴーレムがルイズに向けて拳を振り下ろす。喰らえば骨の一本も折れそうな豪腕パンチだが、既にそこにルイズの姿はない。 右翼のゴーレムが水平に腕をなぎ払う。左翼のゴーレムが必殺の突きをくり出す。 三列目のゴーレムが同時に袈裟懸けの手刀。しかし当たらない。それもそのはず―― ――ガン=ダールヴの最大の特徴は、武器を手にすれば飛躍的に戦闘力が上がる事とされている。ガン=ダールヴは基礎の動きをマスターするだけで、攻撃力は少なくとも一二〇%上昇。また一撃必殺の技量も六十三%上昇する―― 辛酸をなめ尽くした果てに手に入れた、ルイズのこの『能力』。加えて、かつて十年の修行を経て、そして数々の死闘から生還(?)した、最速のスタンドを行使していた男が指示を出しているのだ。 所詮、実戦経験のない小僧が遠隔で操作するゴーレムが、ついて来られる速度ではない。 『集中は整ったか?』 「できた。今」 『よし、では決め台詞だ』 残像すら見える速度で回避を続けていたルイズが、ギーシュの正面に静止して宣告する。 「さあ、侵攻と攻撃を開始しよう。自覚と覚悟はいいかね? グラモン」 『ちょ、我が名は……の方じゃないのかよ?』 自信満々の攻撃がことごとくかわされ、呆然の体のギーシュの持つ、杖。バラの造花をかたどったその杖に、ルイズの杖がゆっくりと下ろされ、触れた。 ドグオオオン! 理解不能! 理解不能! 理解不能! という表情でブッ飛ぶギーシュ。かたや爆風にたじろぎもせずに仁王立ちのルイズ。誰の目にも勝者は明らかだった。『ゼロ』のルイズが『二股』のギーシュを下す、の報が学院を駆け巡った日の、これがその記念すべき瞬間である。 「剣を教えて欲しいの」 『おお、そう来なくてはな、ルイズ。私の得意分野だ。かつて私が学んでそして振るったこの経験を全て伝授しよう。そう、全てをだ』 そんなわけでトリステインにある武器屋にやって来たのだ。 「貴族が剣を! おったまげた!」 「そうよ。何か、問題でも?」いつものように『凄み』で睨みをきかせると、店主がまるで歴戦の兵に相対したかのように緊張する。 ある意味それは間違っていないのだが、どちらかというとその本体の方が恐ろしいのがこれがまた。 「いえ、滅相もありません。生意気言ってすみませんでした」 「大きくて太いのがいいわ」 『ルイズ、そのルーン頼りでは長時間の戦闘は不可能だぞ。大きくて太いのの他に、片手で扱える小剣を二本、それと投げナイフを一揃え、これが私のおすすめだ』 「……なるほど、確かにそうね」 「では店主、大業物を一振りと脇差を二振り、それとこの店にある全ての飛苦無を頂こう か」 「はっ、お待ちを」 そこで外野から野次が飛ぶ。店内にはこの三人しかいないはずだったのだが。 「おいおい、その姉ちゃんがそんだけ使うってか? ありえねえよ常識的に考えて!」 「おいデル公、失礼なことを言うんじゃあない!」 「これは?」 「いえ、そこに刺さってる剣なんですがね、これがいわゆるインテリジェンスソードって奴でして」 『なん……だと……』 「へぇ、それは珍しいわね」なぜか動揺するポルナレフを無視して続ける。 「はあ全くで。ただこれがどうにも口が悪くていけませんでして、買い手もつかないまま錆朽ちている、まあ何というかボロ剣ですハイ」 ほほう、と、声のした方に向かい、やがて一振りの剣をつかみ出すルイズ。 「先ほど生意気な口を利いたのは、貴様か」 「うおっ、あんた『使い手』だったのかい。スマン、さっきのは失言だった」 「あぁ?」そこでまた繰り出される『凄み』! デル公はふるえている。 「生意気言ってすみませんでした」 「ま、いいから。ちょっと来なさい」 借りるわよ、と店主に声をかけ、剣をつかんだまま外に出る。薄暗い路地裏、都合もよく人目はない。ルイズは右手に杖を掴み、左手のデル公を無造作に転がす。 「小便は済ませたか? 神様にお祈りは? 部屋のスミでガタガタ震えて命乞いをする心の準備はOK?」 「あ、ああ、あう、あ」 「そうね。ちょっと時間が掛かるのが面倒だけど、『錬金』の呪文を差し上げようかしら 」 錬金、と聞いてデル公の比喩的な頬が緩む。 「ククク……甘いぜ嬢ちゃん。この齢六千年のデルブリンガー様に掛けられた『固定化』の呪文、そこらの棒切れと一緒にされてはな……クククッ」 詠唱と共にゆっくりと振り下ろされる杖、デル公の比喩的な笑みは崩れない。しかし、その甘い、甘すぎる予想は爆発と共に瓦解する。 ドグオオオン! 「ぐおあっ?」何が何やらわからない衝撃に、がらんがらんと転がされる。柄が吹き飛んで砕け散る。 生まれたままの姿を晒しつつ、デル公はいま、かつてない比喩的な痛みを感じている! 何だこれは。剣であるこの俺様が『痛み』を感じるだとッ! ありえない! 誰なんだこの男は! 「いま、何と?」 「へ?」 「誰が男だって?」 「あら、口に出てましたぁ?」 「よし。うぬの『覚悟』、しかと覚えた。なればさらに『長い』呪文にて仕ろう」 「え?」 じと、と比喩的な冷や汗が比喩的な首筋を伝わるのを感じる。その威力はッ、もしかしなくてもおそらく間違いなくッ、呪文の長さに比例して…… 「サモン・サーヴァントだッ!」 「いやああああああぁぁ」 「……我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール、五つの力を司るペンタゴン。我の運命に従いし使い魔を召喚せよ……」 その日、王都に超弩級の爆音が轟いた。 『しかし丈夫な剣だな』 「見てくれは散々だけどね」 辺りの惨状と同程度に薄汚れ、端々がズタボロのように欠けているそれは、もはや剣と称するにはおこがましい。 「なまくらと申したか」 「どう見てもなまくらじゃない。その錆まみれでブッ壊れたありさまは」 と、その刀身がまばゆい光に包まれ、その中から不吉に鈍く輝く人切り包丁が現れた。 「これがおれの本体のハンサム顔だ!」 「しかもこの本体の性能はッ! 魔法を吸い込むことができるッ! 吸い込んだ魔力の分だけ使い手を操ることができるッ! こわれないぞ」 操る、のくだりでポルナレフが過去のトラウマを刺激されたのか、のけぞるような格好になる。心底いやな思い出のようだ。 「気に入ったッ! わたしの『爆発』に耐えたその刀身、およそいかなる打撃にも耐えるであろう。受け太刀はいかんと言っていたが、ポルナレフ? これならばどれだけ受けても構わないのではないか?」 『……う、うむ。本人もこわれないと言ってるしな。いいんじゃないの?』 「では買おう。デル公とやら、よく仕えるがいい」 「あ……う……よ、よろしくです(くそッ余計な自慢するんじゃなかったー)……」 ――大きいもの。硬いもの。雄々しいもの。それは、ルイズ・ラ・ヴァリエールのデルフリンガーである。 ポルナレフの剣技と、ヴァリエールの爆発と衝撃が、ハルケギニアを大きく震わす。二人、男の太さを競う―― 初めに長く二回、それから短く三回…… ルイズの表情が急に張りつめる。音もなくベッドから降り立つと、やはり音もなくドアの死角へまわる。やや腰を落とし、水月に拳を構え、静止する。 「プリンセスアンロック!」 絶大の衝撃を受けたドアが吹き飛ぶ。一瞬の踏み込みで室内に現れた人物――黒いフードに隠れ、その顔を窺うことはできない――が、ルイズの構える死角に、迷わず貫き手を繰り出す。一撃が必殺の威力を持っている。つかまれた瞬間に関節が『ありえない方向』に曲がる、それは既に確定している。しかしヴァリエールはうろたえない。 「蒼天鳳翼固め!」 極められたら決して逃れられない、大戦鬼の技が炸裂する。しかしッ、異常な身体能力が技の隙間を抜け、間合いを取り戻す。 この距離、この近さ、どちらかの技が極まればすなわち決着ッ! しかし意外! ふっ、と双方が構えを解き、破顔する。 「フフッ、衰えてはいないようね」 「姫さまこそ『王者の技』の冴え、さらに磨きがかかっておいでの様子、嬉しゅうございます」 「ふわふわのクリーム菓子、ドレス、お姫さま役……あなたとわたくしの間にはつねに闘争がありました。わたくしのプリンセス金剛拳と、あなたのヴァリエール流葬兵術、決着にはついぞ至りませんでしたが……」 肉体言語で語りあった日々を楽しげに回想する二人。 『物騒な思いで語りだな、おい』 無数の死線を潜り抜けてきた騎士にしても、その光景は異様なものと映ったようだ。 「わたくしは国策として、ゲルマニア皇帝との婚姻を結ぶことになりました」 ビキッと奥歯を噛む音が響く。 「だが……第一位王位継承権者が他国へ嫁ぐなど、言語道断ッ。わたくしはこの状況を打破するべく、アルビオンへ向かいます」 「!」 「アルビオン王党派の即時撤退、トリステイン国内にて亡命政府の樹立、そして皇太子ウェールズ・テューダーとわたくしが婚礼を果たし、トリステイン=アルビオン王国を建国するのです。これで内政干渉のそしりを受けることなく、アルビオン大陸の併呑に取りかかれます」 アルビオン王国が崖っぷちに立たされるまで、機会を待っていたというのか、この人は。老獪、プリンセスにあるまじき老獪さ! 「時は満ちたのです。この偽りの仮面をはぎ取り、天下布武を掲げる日が来たのです」 「しかし、全てはアルビオン王党派が王家の正統性を失うことなく、この国への撤退を完了させてから、のことです。 しかもこの行動にトリステイン王国は『公式には』関われません。彼らが正式に亡命を申し込み、それをわが国が正式に受諾するまでは。したがってアルビオン王国へはごく少数の者のみが、潜入することとなります」 「そのための準備は今日、整いました。老オスマンより徴発したスキルニルが、わたくしの影武者を勤めます。わたくし自身は得意の変装をもって『さる人物』に化け、『あること』を行います。そして」 往年の『スゴ味』もそのままの、ブッ殺したような視線をルイズに向け、 「ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール、わたくしと共にあなたも来るのです」 「ククッ……成長されましたな、姫さま。おもしろい! やはりあなたはおもしろい!このルイズ、地獄の底までお供をしましょうぞ! 」 「ありがとう、あなたなれば必ずそういってくれると信じておりましたよ。……そしてあなたと共にわたくしの右腕として、盾として立つもののふを紹介しましょう」 と、軽く視線をやってささやく。 「アニエス?」 「はっ、ここに」するりとドアを抜け、歩み寄った人物がアンリエッタに跪く。どうやら護衛のようだ、が、腰には杖ではなく剣が下げられている。 「我々が行うのはまず撤退戦です。殿はわたくしとあなた、そしてこのアニエスともう一人、『ある方』が受け持ちます。敵はおよそ五万、不足はないでしょう?」 「五万!」 「その五万のどこかに、あなたの仇もおりますよ、アニエス」 「先日、リッシュモンを罷免して追放しました。レコン・キスタに通じた彼が、貴族派に合流したのは間違いないでしょう。そしてその男こそが、ロマリアの手先として『虐殺』を命じた張本人です」 「!」 「わたくしの与り知らぬところで行われたとはいえ、王権に携わる者としての責任、重大と心得ます。かの地にてリッシュモンへの仇討ち、これは全ての任務に優先して構いません。彼を発見次第、護衛の任を解きます」 「殿下……」 「ま、あのすくたれもののことですから、陣の奥深くから動くこともないとは思いますが、あなたの草が必ず見つけてくれると、わたくしは信じていますよ」 「……必ずや!」 「ああ、でも決して死んではなりませんよ。あなたはこれから、わたくしと共にあなたの仇の首魁、ロマリアを討たねばなりませんからね」 「おおお、殿下ッ! このアニエスッ! 決して、決して、死なずにッ! 殿下の下に仕え、覇道の露払いをいたしますぞ!」 「それでこそわたくしの騎士、全ての怨敵を誅滅して、この国に、この世界に、正義を打ち建てるのです。見敵必殺、それがわたくしの命令です。そして正義は、絶対に、一度として、負けてはなりません」
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タイトル(コピペ用) ダンジョンズ&ドラゴンズ シャドーオーバーミスタラ ジャンル ACT このページを編集 海外タイトル 発売日 1996/02/06 動画を追加 シリーズ TASVideosForum 現行最速 -表示 その他 -表示 過去最速 +表示 海外版 ここを編集 記録 18 08 追記回数 - Player Str8 TASVideosページ - TASVideosStatus - 転載元 http //www.speedruns.net/component/option,com_docman/task,doc_details/gid,43,/ 分割リンク - マイリスト - 備考 Movieファイル 解説
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「ナルホド…ツマリコウイウ事カ? 『オ嬢サンハ私ノ新タナ主人ダ』…ト」 「『新たな』ってどういう事よ? あんた、前に別のメイジの使い魔だったわけ?」 「イヤ、私ノ以前ノ主人ハメイジデハナイ」 「じゃあ何よ?」 「『スタンド使イ』ダ」 「スタンド…使い?」 ゼロのスネイク 2話 時刻は既に真夜中。 窓の外では月が淡い光を放ち、その光はルイズの部屋にも注いでいた。 で、何故こんな真夜中になってまでルイズとホワイトスネイクが話し込んでいるのかというと―― 「だから『スタンド使い』って何よ!?」 「文字通リ『スタンド』ヲ使役スル者ダ。私ハ『スタンド』ダカラナ」 「『スタンド』? 何の種族よ? そんな系統の亜人なんて聞いたこと無いわ!」 「無理ハ無イ。私ノ予想ガ正シケレバ、私ガ『以前』イタ場所ト『今』イル場所ハ根本的ニ異ナル世界ダカラナ」 「はあ? どういうことよ?」 「早イ話、別ノ世界カラ来タトイウコトダ」 「…そんなわけ無いでしょ。第一聞いたこと無いわよ? 召喚の儀式でまったく別の世界から使い魔が呼び出されるなんて」 一体どれだけこの話題をループしただろうか、とホワイトスネイクは思った。 この小娘――ルイズの服装にしても、この部屋の内装にしても、加えて自分とルイズとのまったく話が咬み合わない事からしても、 自分が以前いた世界――つまり地球だが、そことは別の世界にワープさせられた、とでも表現するのが正しいのだろう。 ここはプッチ神父が目指した「天国」こと一巡後の世界では無いらしい。 そのことも含めて、ホワイトスネイクはこのルイズに話てはみたのだが…まったく通じない。 ホワイトスネイクも色々言い回しを工夫したが、 「異世界から使い魔が召喚されるわけないでしょう。ファンタジーやメルヘンじゃあないんですから」といった調子だ。 。 さて、このまま夜が明けるんじゃないか、とホワイトスネイクが思い始めた頃―― 「はあ…まあいいわ。あんたがどこから来たのかって事はとりあえず後回しよ。 あんたはわたしの使い魔なんだから、わたしの使い魔としてしなくちゃあならないことを説明するわ。 いい? 心して聞くのよ?」 「分カッタ」 「まず、使い魔は主人の目となり耳となる。つまりあんたが見えてるものがわたしにも見えるってことよ」 「ソレハ当タリ前ノ事ジャアナイノカ?」 スタンドであったホワイトスネイクには当然のことである。 スタンド自体が視覚を持たない場合もあることにはあったが、幸いホワイトスネイクは視覚を持っている方だったからだ。 とはいえプッチ神父から大きく離れているときは自分の視覚は自分に一任されていたが、 ある程度の距離ならばプッチ神父は自分と視覚聴覚を共有していた。 だが―― 「…見えないわね」 何故かルイズにはそれが出来なかった。 「出来テ当タリ前ト思ウコトガ大事ラシイゾ」 昔、DIOの館で見た両手が右手の占い師のババアが言っていたことを受け売るホワイトスネイク。 「それもそうね。 ~~~~~~~~あたしはできるあたしはできるあたしはできるあたしはできるあたしはできるッ! よし、これで!」 しかし。 「・・・やっぱり見えないわ」 「訓練ガ足リナインジャナイノカ?」 「そんなわけないでしょ。使い魔と視覚を共有するのに訓練なんて要るわけ無いじゃない」 召喚の儀式を成功させるためにありとあらゆる書物を読み漁ったルイズからしてみれば当然の事である。 だがホワイトスネイクにはそれが納得いかない。 「イヤ・・・ソンナハズハナイ。第一私ハ視覚ノ共有ガ可能ナタイプノスタンドダシ・・・」 「もういいわ。あんたがちょっと変わってるだけってことよ」 おかしいのは共有できない君の方だ、とホワイトスネイクは思った。 「じゃあ次よ。使い魔は主人のために秘薬の原料材料を集める」 「出来ルワケガ無イダロウ。私ハ別ノ世界カラ来タンダカラナ」 別の世界から来たホワイトスネイクにはどだい無理な話である。 「はあ・・・あんたって本当に変わってるのね」 「ダッタラ何デ私ヲ呼ンダノダ」 次第にホワイトスネイクは、目の前の小娘に辟易し始めた。 無理も無い話だ。 何せ、彼の以前の本体はエンリコ・プッチ神父なのだから。 亡き親友DIOの目的の達成のために「天国」を目指し、 そのためにあらゆる犠牲をいとわず残酷さ、そして比類なき精神的強さを兼ね揃えた男。 加えて、ホワイトスネイクを己の手足のように自在に駆使し、スタンド使いとしても他を圧倒した男。 意思を持つが故にアイデンティティ ――スタンドとしてのアイデンティティを必要とするホワイトスネイクにとって、 これ以上に優れたスタンド本体は無かった。 それに比べて、この小娘のこの有様。 我侭だし、ヒステリーだし、あまり考えは深くなさそう、と来ている。 プッチ神父とでは雲泥の差だ。 などとホワイトスネイクが考えているとは露知らず、ルイズは話を続ける。 「じゃあ最後に、使い魔は主人を守る。自分の体を犠牲にしてでもね」 「無理ダ」 「どうしてよ?」 「私ハスタンドダ。スタンドノダメージハ本体、ツマリオ嬢サンに反映サレル。 例エバ私ガ右腕ヲ切リ飛バサレタナラ、オ嬢サンノ右腕モ同様ニ切リ飛バサレル」 「・・・何言ってんの? あんたバカ?」 これにはさすがのホワイトスネイクもイラっときたが、 ルイズのスタンドについての知識が皆無に等しいことを考慮して、思いとどまった。 その代わり―― 「ナラ試シテミルトイイ」 そう言って、自分の脚をルイズにひょいと差し出した。 スネを蹴っ飛ばせ、というメッセージである。 「・・・後悔しないのね?」 「ダカラサッサトヤレバイイ」 それを聞くと、ルイズは容赦なく、全力で、ホワイトスネイクのスネを―― バグオォッ!! 蹴っ飛ばした。 「グオォッ!」 そしてそのあまりの威力にホワイトスネイクが呻き声を上げるッ! 余談だが、訳あって魔法を使えない…もとい、使わないルイズは 他の生徒がレビテーションで移動するところを常に走るだの歩くだので移動していた。 つまり細くてすらっとした見た目とは裏腹に、ルイズの足には実に健康的なレベルで筋肉がついていたのだ。 背も低いしやせっぽちのルイズに蹴られたところで大して痛くは無かろう、 と踏んだホワイトスネイクのアテは大きく外れたわけだ。 というわけで、痛みのあまり蹴られた方のスネを庇うホワイトスネイク。 だがルイズのほうはちっとも痛がってるフシが無い。 「…オ嬢サンは痛クナイノカ?」 「は? 何言ってんのよ。痛い訳ないじゃない」 「…失礼スル」 そう言うと、ホワイトスネイクは素早くルイズに近寄り、その右足を確認する。 かなり急いで移動したため、風圧でルイズのスカートが捲くれ上がるが、そんなことは一向に気にしない。 というか、ホワイトスネイクはそんなことには気づきすらしない。 それよりも確認すべきものがホワイトスネイクにはあったからだ。 そして―― 「馬鹿ナ…」 果たして、ルイズの右足のスネにはアザ一つ無かった。 ホワイトスネイクは混乱する頭で考える。 これは一体どういうことだ? スタンドである自分のダメージが、どうして本体である小娘に反映されない? これも魔法とかによるものなのか? などと考えたところで、ふとあることに気づいた。 今、自分はこの小娘を「本体」だと考えた。 ならばその逆、この小娘が「本体」でないとしたら…。 「…の……」 何か声が聞こえた気がしたが、そんなことは些細なことでしかない。 ここでホワイトスネイクはある仮説を思いつく。 ①スタンドは個々の精神がヴィジョンとなって現れたもの。 ②だが自分はあくまでプッチ神父の精神のヴィジョンなのであって、小娘の精神のヴィジョンではない。 ③また会話をする限り小娘とプッチ神父の精神はあからさまに正反対なので、 プッチ神父が水族館でやっていたようにスタンドと精神が結合するとは考えづらい。 ④視覚聴覚の共有、ダメージの共有が無いのはこれが原因か? 「……この………」 おそらくはこれであっているのだろうが、まだまだ検証は必要だ。 とそこまで考えて、やっとホワイトスネイクは頭上から聞こえる声に気づいた。 そして顔を上げると―― 「この大バカーーーーーーーッ!!」 ドグシャアッ! 顔面を全力で蹴り飛ばされたッ!!! 「ブゲアァーーーーッ!!」 思いっきりぶっ飛ばされ、ドアをブチ破って廊下に転がるホワイトスネイク。 スタンドは基本的に質量を持たないので、無防備のところを蹴られるとよく飛ぶのだ。 「ナ、何ダ!? 一体何ヲスル!」 「召喚されて早々に…ご主人様のパンツを覗くなんて…」 その言葉にはっとするホワイトスネイク。 そういえば、さっきルイズの足を見たときに何かが捲くれ上がったような音がしたようなしなかったような…… そうこう考えているうちに、ルイズが短い棒のようなものを取り出した。 そして、その棒がバチバチと白い火花を上げるッ! その様子に、ホワイトスネイクは直感的にヤバイと感じたッ!! 「マ、待テッ! 何ヲスル気ダ!」 「何をする気、ですって・・・? そんなの決まってるじゃない!」 キッとホワイトスネイクをにらむルイズ。 そして―― 「オシオキよッ!!」 ルイズの言葉とともに、杖が振り下ろされるッ! そしてッ!! ドッグオォォォォオオオン!! 爆発したッ!! 屋内だということを微塵も考慮しない、豪快な爆発がルイズの部屋の前で巻き起こったッ! 「あんたにはあたしの部屋に入る権利も無いわッ! 今日一晩、大人しく廊下で過ごしなさいッ!!」 バタン!、と荒々しく自室のドアを閉めるルイズ。 さらにそのすぐ後にガチャリと鍵を閉める音がした。 言葉通り、ホワイトスネイクを締め出す気満々である。 そして部屋の前にもうもうとたちこめる爆煙が晴れると… 「マッタク…酷イ目ニアッタナ…」 爆発でコスチュームをボロボロにしたホワイトスネイクがいた。 幸い指が吹っ飛んだり腕が根こそぎなくなったりすることは無かったが、モロに食らっていたらどうなったか、分かったものではない。 本来ならそれなりに抵抗したり、人間を無力化できるタイプの命令DISCを差し込んでやるところだが… 自分にスタンドパワーを供給してくれていることもあって、かろうじてガマンした。 「コレカラガ…大変カモシレナイナ…」 そしてホワイトスネイクはそんなことを呟きながら、ドアを幽霊のようにすり抜けて堂々とルイズの部屋に入っていった。 ルイズが疲れて寝てしまっていなければ、きっとホワイトスネイクは地獄を見ていたに違いない。 To Be Continued...
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味も見ておく使い魔-3 ルイズは顔のデッサンを狂わせた露伴を連れて大学の講義室のような部屋に向かった。 次の魔法の授業はそこで行われるのだ。 ルイズと露伴が中にはいって行くと、先に教室にいた生徒たちが一斉に振り向いた。 そして露伴の顔を見て唖然とする。 その中にブチャラティもいた。周りを女子が取り囲んでいる。キュルケもいた。 皆、目から『恋する乙女ビーム』をブチャラティに発射している。 (さすがブチャラティ!普通の平民にできないことを平然とやってのける!) (そこにシビれる!あこがれるゥ!) 「む、すまないがみんな。ルイズがきた。オレは彼女のところに行かなくちゃあならない」 「あ、あんたなに…」 ルイズの発言は別の男子生徒の絶叫で打ち切られた。 「たかが平民のくせして!僕のモンモランシーに手を出すな!」 「ギーシュ、おまえモンモランシーと付き合っていたのか?」 「君はケティと付き合ってたんじゃなかったのか?」 教室内が騒然となる。 「君に『決闘』を申し込む!場所はヴェストリの広場!時間はこの授業のあとだ!」 「別に私はあなたのものになった覚えはないわ」 「いいぞ!生意気な平民をブッチめてやれ!」 「ギーシュ!あなた大人気なくてよ?」 「僕の(脳内の)彼女をとられた恨みを晴らしてくれギーシュ!」 唖然としているルイズを除いて、教室内にいる人の行動は見事に3つに分かれていた。 女子生徒のほぼ全員はブチャラティを擁護する。 男子生徒のすべては半ベソをかきながらギーシュを煽り立てる。 そして約一名、スケッチしている。 この『サバイバー』が発動したような混乱は、教師のミセス・シュヴィールズが教室に入り、生徒全員の口に赤土の粘土が押し付けられるまで続いた。 「今は失われた系統である『虚無』をあわせて、全部で五つの系統があることは皆さんも知ってのとおりです…」 ミセス・シュヴィールズの講義が続く。ルイズの使い魔たちは近くの床に座って興味深そうに話を聞いている。 ルイズは、使い魔に椅子に座らせるつもりはなかったし、そもそも学生用の椅子では小さすぎて、この二人の体格では座れないのだ。 ルイズはブチャラティのことが気になって、講義が耳に入っていなかった。 (なによ、キュルケなんかといちゃついて!こいつ私の使い魔って自覚があるのかしら?) (それにメイジと決闘?平民が?怪我じゃすまないわ!) 「ねえ、ブチャラティ。あなた決闘を受けるつもり?」 自分の使い魔に小声で話しかける。 「そのつもりだが?受けなけれは収拾がつかないだろう」 「それよりもだ。君にひとつ質問がある。 メイジには得意な魔法を冠した二つ名をつけるそうじゃないか。 キュルケは火の『微熱』、シュヴィールズは土の『赤土』だそうだが、君の『ゼロ』というのはいったいなんだ? キュルケ達に聞いても笑ってごまかされてしまった。」 「なんだっていいでしょう!」 講義中に叫んだので、ルイズは先生に見咎められてしまった。 「ミス・ヴァリエール!」 「は、はい!」 「おしゃべりする暇があるのなら、あなたにやってもらいましょう」 「え?わたし?」 「そうです。ここにある石ころを、望む金属に変えてごらんなさい」 「わかりました。やります」 「ルイズ。やめて」 ルイズは、蒼白な顔で懇願するキュルケを無視して立ち上がる。 そして緊張した顔で、つかつかと教室の前へ歩いていった。 「君、これは好意で言っておくが、命が惜しいなら何か物陰に隠れたほうがいいぞ」 ロハンが机の下に隠れながら話しかけてきた。 よく見ると、他の生徒も椅子や机の下に隠れている。 「どういうことだ?」 その瞬間、教壇からすさまじい爆風が破片とともに襲ってきた。 「おおおおお!」 「も、ものすごい破片飛沫の広がりとその爆発のスピード!」 「床に伏せるか!」 「それとも飛んでよけるか!」 「だめだ!どうしても広がり飛んでくる破片のどれかに当たってしまう!」 「これしかない!」 『スティッキィ・フィンガーズ!』 服についたほホコリを掃いながらブチャラティはつぶやいた。 「つまり、彼女は魔法成功率が『ゼロ』だから『ゼロのルイズ』と呼ばれているわけか…」 「悪いことを聞いてしまったな…」 岸辺露伴はこの惨状を冷静に観察していた。 ルイズの爆発の被害は、その規模と比べて小さなものにとどまった。 ブチャラティは無傷。 爆心地にいたルイズも、服はボロボロだがなぜか無傷。 ミセス・シュヴィールズは倒れているが、 ピクピクと痙攣しているから死んではいないだろう。 そのほかの被害は、教室が『靴のムカデ屋』が爆発したように滅茶苦茶になっているほかは、ガラガラ声の小太りなメイジが一名、脳を半分シェイクされた程度で済んだ。 先生が気絶しているので、授業は必然的にお開きとなっている。 ブチャラティと生徒達はぞろぞろと部屋の外に向かっている。 おそらく『決闘』を見物しに行くのだろう。 「ロハン、あなたはここをきれいにしておいて」 ルイズがあせったように話しかけてくる。事実あせっているようだ。 「ここの掃除は君自身がすべきじゃないのか?」 「それはそうだけど!私はブチャラティを止めてくる!このままじゃ彼殺されてしまうわ!」 そういい捨てて、もうすでに姿の見えないブチャラティを追いかけていった。 「僕も『決闘』を見たいんだがな…」 掃除をするか、無視して見物にいくか考えていると、誰かに右腕の袖をつかまれていた。 「ん?なんだ?」 振り返ると、青い髪の少女がいた。 「手伝う…」 「手伝ってくれるのはありがたいが、『決闘』は見なくていいのか?」 「『決闘』に興味はない」 「それよりもあなたはしばみ草を『イケる』といった」 「だから、仲間」 手を差し出してくる 「あ、ありがとう…」 そういいながら僕は彼女と固い握手を交わした。 To Be Continued... 戻る 味も見ておく使い魔-2に戻る
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前ページ次ページウルトラマンゼロの使い魔 ウルトラマンゼロの使い魔 第十三話「ミラーナイト参上!」 分身宇宙人ガッツ星人 極悪宇宙人テンペラー星人 暗殺宇宙人ナックル星人 登場 他世界宇宙、マルチバースというものをご存じだろうか。我々が暮らす星、地球が宇宙に存在するのは常識だが、 その宇宙も一つだけではない。宇宙に地球以外の星が数多にあるように、宇宙も無数に存在する。 この多数の宇宙を内包する超空間がマルチバースと呼ばれている。 本来なら滅多なことがない限り干渉し合うことのない別宇宙だが、ある時、未だ謎の多い怪獣墓場から 違う宇宙へと迷い込んだ存在が現れた。その存在――邪悪なM78星雲人、ベリアルは別宇宙、アナザースペースを たちまち蹂躙し、巨大帝国を築き上げて恐怖で支配した。ベリアルの力はアナザースペースに生きる者の力を 超越していたため、外来種が在来種を駆逐してしまうように、その侵略は歯止めが掛からなかったのだ。 アナザースペース最盛の惑星、エスメラルダを乗っ取り、皇帝を自称するようになったベリアルは、 自分が宇宙間を漂流する羽目になった最大の原因、故郷M78星雲に復讐をするため、エスメラルダに存在する 莫大なエネルギーを秘めたエメラル鉱石を悪用して宇宙の壁を越える侵略兵器を造り出し、元いた宇宙へと送った。 そしてその侵略兵器の襲来により、別宇宙での事態を察したM78星雲の光の国は、一人の若き勇敢な戦士を アナザースペースへ旅立たせた。これが、ウルトラマンゼロとアナザースペースに生きる者たちとの出逢いである。 ゼロは恐ろしいほどに力を強めてしまったベリアルとその軍団に何度も苦戦しながらも、 結果的にはその悪しき野望を粉砕した。しかしベリアル軍団が全滅した訳ではなく、 アナザースペースには悪の種が残っていた。そのためゼロはアナザースペースの平和を護るため、 故郷の宇宙のものとは違う新たな宇宙警備隊を結成した。 その新宇宙警備隊、ウルティメイトフォースゼロを構成する5人のメンバーの一人が、 元よりエスメラルダを守護していた巨人の戦士。鏡面世界に存在する鏡の星の二次元人と エスメラルダ人のハーフであり、たった今ゼロを救うためにアルビオンに降り立った鏡の騎士、 ミラーナイトである! 唐突にニューカッスル城前に出現してナックル星人、ガッツ星人、テンペラー星人の三大宇宙人を退けた ミラーナイトの姿に、ルイズたちも侵略者たちも釘づけになっていた。 「な、何だあの巨人は!? 怪人どもを攻撃したが……僕たちの味方なのか!?」 「ルイズが嵌めてる指輪から出てきたように見えたんだけど……それにしても、ほれぼれするほど美しい姿ね……」 ミラーナイトの素性を知る由もないギーシュが騒ぎ、キュルケはその麗しき容姿に見とれていた。 そんな中、宇宙人たちの会話の内容が聞こえていたルイズは、呆然としながらつぶやく。 「あれが、あの人が、ミラーナイト……ゼロの言ってた、仲間……!」 一方、ナックル星人たち宇宙人連合は、ミラーナイトの存在におののいていた。 『ミラーナイト……ウルティメイトフォースゼロだとぉ!?』 『何ということだ。ウルトラマンゼロにこんな仲間がいたとは……! しかも、このタイミングで現れるとは……!』 宇宙人連合がやってきたのは、ウルトラの星が存在するM78ワールド。彼らがアナザースペースの住人である ミラーナイトやウルティメイトフォースゼロのことを知らないのは、当然であった。 そして当のミラーナイトは、息も絶え絶えの状態で倒れ伏しているゼロに手を貸して、助け起こした。 『ミラーナイト……! 助かったぜ……!』 『随分探しましたよ。遅くなって申し訳ありません。今、エネルギーを分け与えます』 ミラーナイトが右手をゼロのカラータイマーにかざすと、手の平からエネルギーが放出され、 カラータイマーに吸い込まれた。そのお陰で今にも消えそうだったカラータイマーが青色に戻り、 ダメージはまだ残りながらもゼロに活力が戻った。 『いよっしゃぁッ! こうなったからには、さっきまでのようには行かないぜ、汚ねぇ侵略者ども!』 『もちろん、私もともに戦います。さあ、どこからでも掛かってくるといい、卑怯者たちめ!』 そうして、朝陽が完全に昇り切った時には、ゼロとミラーナイトの二大戦士が並び立って堂々と侵略者と対峙した。 ゼロに加勢したミラーナイトに敵愾心を向けたのは、テンペラー星人だ。 『フハハハ! 面白い! 元々死にかけの奴をいたぶるのは趣味ではないのだ! ウルトラマンゼロの仲間とやら、 このテンペラー星人が仕留めてくれるわぁッ!』 テンペラー星人が足音を踏み鳴らして突進してくると、ミラーナイトはゼロから離れて 一対一の勝負へ持ち込むことにした。 『奴はテンペラーに任せるとしよう。我々は予定通りウルトラマンゼロを討つ! エネルギーが回復したとはいえ、 さっきまで死にかけだったのだ。このまま押し切るぞ!』 『了解した! このガッツ星人の真の力を見せつけてくれよう!』 『へッ! 来やがれ!』 ナックル星人とガッツ星人は依然とゼロを狙う。ゼロは下唇をぬぐうと、二人の敵を同時に迎え撃つことになった。 ゼロとミラーナイトが宇宙人とぶつかり合う間に、キュルケが改めてルイズに『レビテーション』を掛けて引き寄せた。 「ほらルイズ、モタモタしてないで、下がるわよ。ここにいたんじゃ、流れ弾で吹っ飛ばされるわよ」 「で、でも、ゼロが戦ってるのに!」 自分の言うことに従おうとしないルイズに、キュルケは呆れたように息を吐いた。 「何言ってるのよ。あんたや私たちがあの戦いに割り込んで、何が出来るっていうの? 文字通り、 足手纏いになるのがオチだわ」 キュルケの言う通りだとルイズは分かったので、悔しく思いながらも、ぐっと言葉を呑み込んだ。 「ほら、分かったら避難するわよ。歩くくらいのことは、自分でしてよね」 「……」 ルイズは無言で、キュルケに従って後退する。彼女の様子が気に掛かったキュルケだが、 ボヤボヤしていたら本当に危険なので、さっさと退避していった。 (ゼロ……どうか、頑張って……) そしてルイズは、ゼロが無事に逆転勝利することを祈ることしか出来ずに、キュルケの後についていった。 『せいッ! はッ!』 ミラーナイトはテンペラー星人に肉薄し、その身体にチョップやキックを入れる。しかし、 対するテンペラー星人は丸でびくともしない。 『何だぁ!? それが攻撃のつもりか! 片腹痛いわぁッ!』 『ぐッ!?』 テンペラー星人がミラーナイトの顎を殴り飛ばす。弓なりに宙を舞うミラーナイトだが、 空中で身体を反らすと両手の甲よりミラーナイフを放つ。 『ふんッ! こんなもの効かぬわッ!』 だが連射した光刃も、テンペラー星人の肉体に軽々と受け止められる。 『シルバークロス!』 着地したミラーナイトはクロスした両腕を振るい、十字の巨大な光刃を発射した。彼の十八番である 強力な必殺技、シルバークロスだ。 『ぬるいわぁぁッ!』 だがこれも、テンペラー星人の肉体を突き破ることが出来ず、粉々に砕け散ってしまった。 『むッ……!』 『ぐはははははははは! 脆弱! これが貴様の全力か!? とんだ期待外れだなぁ!』 テンペラー星人の身体に傷も負わすことが出来ないミラーナイトを、テンペラー星人が見下して嘲笑する。 ミラーナイトは鏡に関わる、他の者には真似することの出来ないような特殊な能力を持っている。 しかしそのためか、本人の基礎的な攻撃力は優れているとは言えないのだ。その上テンペラー星人は 宇宙きっての武闘派種族。地球で最初に記録された個体は、スーパーパワーを誇るウルトラマンタロウの 必殺技が直撃しても何ともなかったほどの防御力を見せつけたのだ。 『わしに手傷を負わせられないのでは、貴様には到底勝ち目などないッ! とっとと引っ込んでもらおうかぁ!!』 『くッ!』 吠えたテンペラー星人が両手よりビームウィップを伸ばし、それの乱打を見舞ってくる。 ミラーナイトは鏡のバリアー、ディフェンスミラーでその攻撃を防ぐしかなかった。 また、ミラーナイトによってエネルギーが回復したウルトラマンゼロも、ガッツ星人とナックル星人に 二人掛かりで攻撃されてまた窮地に陥っていた。 『食らえッ!』 『ぐああッ! くッ!』 ガッツ星人のアイビームを食らって、苦しむゼロ。素早くゼロスラッガーを飛ばして反撃するが、 ガッツ星人は分身してかわした上に背後へ回り込む。 『くそ……! ちょこまか動き回る上に増えやがって……! どれが本物だ……?』 ゼロはガッツ星人の分身と高速移動を駆使した幻惑戦法に惑わされていた。そして逡巡していると、 ナックル星人が飛び掛かってくる。 『隙ありぃッ!』 『ぐお!?』 背後からヤクザキックを食らって倒れかける。すぐに後ろ蹴りを打つが、その時にはナックル星人は下がっており、 代わりに正面からガッツ星人の分身からの破壊光線が飛んでくる。 『ぐああああ!』 手が出せずに追い詰められるゼロを、ナックル星人とガッツ星人が嗤う。 『クハハハハハハ! 先ほどは焦らされたが、何のことはない。貴様の戦闘データは握っているのだ! エネルギーが回復した程度では、こちらの優位は崩れん!』 『貴様の父親、ウルトラセブンが結局は破れなかった、我がガッツ星人の分身戦法! これがある以上、 貴様に勝機など微塵もないのだぁ!』 両者とも既に勝った気になって豪語する。だが、それに対してゼロは、 『ふッ……!』 冷笑を見せた。 『ん!? 何がおかしい!?』 『こいつ、とうとうおかしくなったか!?』 想定外の反応に硬直したガッツ星人とナックル星人に、ゼロは下唇をぬぐいながら言ってのける。 『戦闘データを握った……何を勘違いしてやがる。俺がいつ全ての力をお前らに見せたと言ったんだ?』 『何!? まさか……!』 『俺の底は、ブラックホールよりも深いんだぜ! はぁぁぁッ!』 ゼロが掛け声を上げると、ウルティメイトブレスレットと全身が青く光り輝き、たちまち青い体色へと変身した! 『ルナミラクルゼロ!』 変身を完了したゼロが、自身のことをそう宣言した。 「あの姿は!」 離れた場所から戦いの行く末を見守っていたルイズは、ゼロの変身を目の当たりにして、 アルビオンに到着するまでの空路で目にしたストロングコロナゼロを思い出した。 しかし、今のゼロの姿はあの時のものとも違う。 「まだ能力を隠し持ってたのね……」 ゼロの変身に勝機を見出しながらも、ルイズは同時に、いくつも力を持っているゼロのことを激しく羨んだ。 (わたしには、見てるだけしか出来ないのに……) それでも戦いから目を離さずに、ゼロたちの命運を見届けることに決めた。 『食らえぇぇぇぇぇぇぇ!』 ミラーナイトとの戦いを続けているテンペラー星人は、最大の攻撃であるウルトラ兄弟必殺光線を発射した。 破壊光線にもなる強力な光線技だが、ミラーナイトは軽やかに跳躍し、テンペラー星人の頭上を跳び越えて 背後に回った。 『ちぃッ! すばしっこさだけは一人前だな!』 『はぁぁッ!』 テンペラー星人が毒づいて振り返ったのと同時に、ミラーナイトが十字型の鏡を大量に作り出し、 それでテンペラー星人の周囲を取り囲んだ。 『何ぃ!? 鏡だとぉ!?』 『シルバー……クロスッ!』 そしてミラーナイトは、開いている上部からシルバークロスを投げ込み、テンペラー星人にぶつけさせた。 『ぬぅんッ!? 馬鹿が! 効かないというのが分からんのか!』 その一撃はテンペラー星人の身体に弾かれ、あらぬ方向へ飛んでいく。……と思いきや、 周りの鏡に反射されてテンペラー星人へと戻ってきた。 『何!?』 戻ってきたシルバークロスはまた弾かれるが、360度を覆っている鏡に反射されて、再びテンペラー星人へ戻ってくる。 それを何度も繰り返し、様々な方向からテンペラー星人に激突する。 『ふんッ! 下らん小細工をしおって!』 テンペラー星人は縦横無尽に飛び回るシルバークロスを捉えられないが、所詮ダメージは受けないと考えて、 身をかがめて受け続ける。ミラーナイトはその様子を上から覗き込んで、シルバークロスを目で追う。 『ククク……そろそろ反撃と行こうか……!』 しばらく受け続けた後に、シルバークロスの速度が弱まってきたと判断して背を伸ばすテンペラー星人。 そしてウルトラ兄弟必殺光線の発射準備に入ったその時、 『ぐはぁッ!?』 背後から飛んできたシルバークロスが、肩に突き刺さって前面へと貫通した。 『馬鹿な……何故ぇ……!?』 ミラーナイトの攻撃は自分には全く通用しなかったはず。それなのにどうして……。 その理由を薄れゆく意識の中で考えたテンペラー星人は、一つだけ可能性に行き着いた。 『まさか、同じ場所に……正確にぃ……!』 シルバークロスは縦横無尽に飛び回っていると見せかけて、その実テンペラー星人の肉体の一箇所にのみ 集中して当たり続けていたのだ。したたり続ける水滴がいつかは石に穴を開けるように、わずかな傷しか与えられない 小さな攻撃も連続すればどんな鎧も貫く。 これは、かつてミラーナイトの出身地である宇宙で戦った、テンペラー星人と同じように 鋼の強度の肉体であらゆる攻撃をはね返した強敵アイアロンを破ったのと同じ戦法である。 ミラーナイトは鏡の能力だけでなく、敵の虚を突いてそのまま打ち崩すトリッキーな戦い方と それをなし遂げる抜きん出た技巧と頭脳も持ち味としているのだ。 『脆弱なのはお前の方だ!』 ミラーナイトが言い渡すと、バッタリと倒れたテンペラー星人は跡形もなく爆散した。 ガッツ星人とナックル星人は、ハルケギニアでは今まで見せたことのなかった変身を遂に見せたゼロに、 驚愕を禁じえなかった。 『ル、ルナミラクルゼロだとぉ!?』 『おのれ……! まだ能力を秘めていたのか……!』 普段とは異なり、どこか冷静で神秘的な雰囲気を醸し出しつつたたずむゼロを前に動揺していた ガッツ星人だが、すぐに気を取り直す。 『ふんッ! こけおどしだ! たとえどんな姿になろうと、我が分身戦法は破れはしないわぁッ!』 自らに言い聞かせるように叫ぶと、ゼロを取り囲む全ての分身から光線を発射する。 しかしゼロは、ガッツ星人並みの滑るような高速移動を行い、光線を全て回避した。 『な、何だとぉ!?』 『速いッ! 速すぎる!』 ガッツ星人もナックル星人もゼロの動きを目で追うことが出来ず、先ほどまでとは真逆に翻弄される。 『……はッ!?』 ナックル星人が気づいた時には、自身のすぐ横にゼロがいて手の平を差し向けていた。 『レボリウムスマッシュ!』 『うがぁぁぁー!?』 手の平から発せられた衝撃波によって、ナックル星人が弧を描いて吹き飛ばされた。 『ナックル! おのれぇッ!』 ガッツ星人は更に分身を作り出し、ゼロに対抗しようとする。そうするとゼロは、ガッツ星人の動きを 集中して観察し、分身の一つに腕を向ける。 「セアッ!」 その腕からパルス状の光線が発射され、ガッツ星人に当たるとその身体を麻痺させる。 同時に分身が全て消え去った。 『がぁッ!? な、何だとぅ!?』 ガッツ星人は絶対の自信を持つ分身能力が破られたことに激しく狼狽する。しかし、分身が破られたのは 歴史上これが初めてではない。ウルトラマンメビウスもメビュームピンガーという光線技でガッツ星人の分身を攻略している。 今の攻撃はそれと同等の技なのだ。 そしてゼロはふた振りのゼロスラッガーを飛ばすと、それがゼロの前で円を描くように動きつつ六枚に増えた! 『ミラクルゼロスラッガー!』 増殖したゼロスラッガーは、身動きの取れないでいるガッツ星人を瞬く間に切り裂く! 『ぎゃあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』 ガッツ星人は断末魔を上げ、完全に爆死した。 『ガッツ!! ち、ちくしょうがぁ……!』 ガッツ星人が倒されたことでうろたえるナックル星人。ちょうどその時にテンペラー星人も倒され、 ミラーナイトがゼロの隣に着地する。 『なッ、くッ……! お、覚えてろッ! このままじゃすまさんぞぉ!』 最早勝ち目はなくなったことを悟ったナックル星人は、背を向けるとなりふり構わずに アルビオンの奥地へ向けて逃走していった。 『待て! ……ぐッ!』 追いかけようとしたゼロだが、一歩踏み出すとカラータイマーが再び鳴り出して倒れかける。 そのためミラーナイトが咄嗟に支えた。 『ゼロ、今の状態での深追いは危険です。悔しいですが、今回のところはあなたが助かっただけよしとしましょう。 今のあなたの命は、あなただけのものではないようですし』 『そうだな……その通りだ。すまねぇ』 ミラーナイトは、ゼロが才人と一体化していることを早くも見抜いていた。冷静さを取り戻したゼロは、 ミラーナイトの忠告に感謝する。 『私がいない間のことは、後ほど伺います。だから今は、あの可愛らしいお嬢さん方の下へと戻ってはどうでしょうか?』 『ああ、そうするぜ。……ありがとな、ミラーナイト』 『あなたのためでしたら、これくらい』 最後にそう言葉を交わした二人は、空に飛び上がってニューカッスルを後にした。 ゼロとミラーナイトが立ち去った後で、キュルケやギーシュがほっと息を吐いた。 「はぁ~……一時はもうダメかと思ったけど、ゼロが助かってほんと良かったわぁ。あの急に出てきた 緑色の巨人って、やっぱりゼロの仲間なのかしら?」 「そうに違いないだろうね。ただ、敵が一人だけ逃げていったのが気に掛かるが……」 「いいじゃない、あんな図体だけデカい臆病者のことなんか。寄ってたかってゼロをいたぶってたくせに、 一人になった途端にすごい勢いで逃げていったわよ」 キュルケがナックル星人の無様な姿を思い出して笑いつつ、ルイズとの三人で元いた礼拝堂の前まで戻っていく。 するとちょうどその時、才人がフラフラとおぼつかない足取りで姿を現した。 「! サイト!」 ルイズたちは慌てて駆け寄り、ギーシュが才人を支える。 「ダーリン! もう、どこ行ってたの! どこにも姿がなくて心配だったのよ!」 「君、ひどく衰弱してるじゃないか! もしやさっきのウチュウ人にやられたのかい!?」 「ま、まぁ、そんなとこかな……けど、ゼロに助けられたから、心配しなくても……」 「あぁもう、しゃべらなくていいよ。今は安静にしていたまえ」 途切れ途切れに語る才人をギーシュが制止した時、遠くから軍隊の鬨の声が聞こえてきた。 「! いけない、貴族派の兵隊だわ! 宇宙人がいなくなったから、改めてニューカッスルを攻めるつもりね! 早く脱出しないと!」 ルイズの台詞に、キュルケが聞き返す。 「何が何だかよく分からないんだけど……ワルド子爵はどこ行っちゃったの?」 「ワルドは……詳しいことは後で説明するわ。任務は一応達成したから、早く逃げましょう。 サイトも休ませないと」 「分かったわ。早く戻らないと、待たせてるタバサに悪いしね」 キュルケとギーシュ、才人がヴェルダンデの開けた穴に潜ろうとするが、ルイズだけは 彼らに少しの間待ってもらい、斃れたウェールズの下へ向かう。 この時には、ウェールズは完全に事切れていた。 「皇太子……お守り出来なくて、申し訳ございません」 ルイズはひと言謝り黙祷を捧げてから、せめてアンリエッタに形見を持っていこうと、 指に嵌まっている風のルビーを外して懐にしまった。 「ルイズ、早く!」 キュルケの急かす声で、ルイズは最後に一礼した後、キュルケたちに続いて礼拝堂から脱出した。 ヴェルダンデの掘った穴はアルビオン大陸の真下に通じており、ルイズたちは帰りを待っていた シルフィードに受け止めると、すぐに魔法学院に向けて羽ばたいた。 「サイト……」 ルイズはシルフィードの尻尾の付け根の辺りで、体力の限界が来て気を失った才人の頭を膝に乗せている。 他の三人は、シルフィードの背びれを背もたれにして前の方に腰掛けていた。 「娘っ子、妙に相棒に優しいじゃねえか。膝枕までしてよ」 「うるさいわね……わたしだって、労をねぎらうくらいのことはするわよ」 才人に代わってルイズが背負っているデルフリンガーがからかうと、ルイズは小さく言い返した。 普段なら少しからかわれただけで大袈裟なほどに反応するのだが、今は彼女の心の中に様々な思いが駆け巡っていて、 そんな気分にならなかった。 たった半日にも満たない時間の中で、たくさんのことがあった。まさかのワルドの裏切り。 かつて心から憧れた人の背信は、非常にショックだった。そして才人のお陰で一時は無事に 助けられたと思ったウェールズの死。アンリエッタに何と言えばいいのか……。極めつけは、 無敵の存在と信じていたウルトラマンゼロの窮地だ。あの時は、心が絶望で塗り尽くされかけた。 何よりルイズにとってショックだったのは、自分が何の力にもなれなかったことだった。 ゼロは結局、ミラーナイトという彼の仲間が救った。自分は、今回も見ていただけ。 才人も必死になってワルドと戦ったのに、自分は護られてばかりだ。 (サイト……) ルイズは膝の上の才人の顔を、その中のゼロを見つめる。その顔を見ていると、妙な胸の高鳴りを覚えるのだが、 今はそれ以上に無力感が湧き上がってくる。悔しい思いは「ゼロのルイズ」と呼ばれる度に味わってきたが、 今この瞬間に感じる辛さはそれとは比べものにならないほど大きかった。 (わたしに出来ることは、何一つないっていうの? 本当に『ゼロ』のルイズでしかないの? ……嫌。わたしにも何か出来ることが欲しい。……サイトとゼロのために……力が、欲しい……) ルイズは人生で一番、力の渇望を覚えていた。すると、彼女の指に嵌まる『水のルビー』が、 キラリと、ミラーナイトが出現した際の光とはまた違う輝き方をした。 前ページ次ページウルトラマンゼロの使い魔
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ノーマルD テクニカルD スペシャルD 曜日 ゲリラ・降臨 コラボ コイン その他 協力 レーダー 実施終了 旅立ちの塔火のダンジョン水のダンジョン木のダンジョン光のダンジョン闇のダンジョン試練の塔 ウルカヌ火山ネプトゥ氷河ディメテル樹林聖者の墓プルトゥ渓谷巨人の塔 ネルヴァ灼熱林メルクリア海底洞窟霊峰バッケスアポルォ双神殿ディエナ双神殿魔王の城 陽炎の塔極夜の塔森羅の塔聖者の墓 -深層- ヒュペリオ溶岩河オケアーノ大瀑布クローノス大密林レア・テミス寺院クレイアス監獄天へと続く塔 天上の海原ヴェスティーア大空洞プローセル凍土マルースクレーター空中都市ジュピテルジュノース島星空の神域 伝説龍の足跡天空龍の領域神王妃の不夜城勇者のアジト伝説の航路伝説の大地 練磨の闘技場極練の闘技場 stage1 豊穣の大地氷の大迷宮紅蓮街道名も信仰も無き神殿宵闇の森深淵の魔王城樹水の祠水火の祠炎樹の祠三界の神殿 stage2 ヒュプノ原生林ネレウスの入江ヘーメラウ火山地帯アイテール砂漠タロス奈落穴イーリスの虹の丘封印の塔風樹の塔水氷の塔猛炎の塔魔石龍の大洞窟 stage3 裏・深淵の魔王城裏・樹水の祠裏・水火の祠裏・炎樹の祠裏・三界の神殿裏・ヒュプノ原生林裏・ネレウスの入江裏・ヘーメラウ火山地帯裏・アイテール砂漠裏・タロス奈落穴 EX1 機械龍の巨大基地歴龍の大魔境戦国龍の領土龍騎姫の聖地神秘龍の史跡海賊龍の潜窟華龍の庭園蟲龍の密道 EX2 神王の空中庭園聖獣達の楽園伝説の山道伝説の丘陵伝説の空路伝説の雪渓伝説の樹海伝説の星海伝説の遺構伝説の空域マシンヘラ降臨!マシンゼウス降臨!マシンアテナ降臨!からくり五右衛門参上!マシンノア降臨! 闘技場 極限降臨ラッシュ!(百花繚乱)(百花繚乱2) 極限の闘技場極限の闘技場2極限の闘技場3運命の三針異形の存在列界の化身 裏・極限の闘技場裏運命の三針裏異形の存在裏列界の化身 超絶極限コロシアム 紅の華龍蒼の華龍翠の華龍橙の華龍紫の華龍 炎の蟲龍水の蟲龍地の蟲龍光の蟲龍闇の蟲龍 赤の丼龍青の丼龍緑の丼龍金の丼龍黒の丼龍 火の猫龍水の猫龍木の猫龍光の猫龍闇の猫龍 火と光の機甲龍水と闇の機甲龍木と雷の機甲龍 火と影の犬龍水と光の犬龍木と闇の犬龍 火と湖の古代龍雷と海の古代龍木と炎の古代龍 火と闇の鉄星龍水と光の鉄星龍木と焔の鉄星龍煌と地の鉄星龍冥と海の鉄星龍 赤の契約龍青の契約龍緑の契約龍橙の契約龍黒の契約龍 緋空の転界龍藍海の転界龍碧地の転界龍 火の護神龍水の護神龍木の護神龍光の護神龍闇の護神龍 火の宝珠龍水の宝珠龍木の宝珠龍光の宝珠龍闇の宝珠龍 火の戦武龍水の戦武龍木の戦武龍光の戦武龍闇の戦武龍 火の伴神龍水の伴神龍木の伴神龍光の伴神龍闇の伴神龍 月曜ダンジョン火曜ダンジョン水曜ダンジョン木曜ダンジョン金曜ダンジョン土日ダンジョン メタドラ大量発生!ルビドラ大量発生!サファドラ大量発生!エメドラ大量発生!ゴルドラ大量発生! 精霊の宝玉天使と死神潜在たまドラ発見!? ラグオデAコラボ【降臨】パズドラZコラボ【降臨】女神降臨!大泥棒参上!ヘラ・イース降臨!サタン降臨!ゼウス・ディオス降臨!ドラりん降臨!ヘラ・ウルズ降臨!大天狗降臨!アテナ降臨!タケミナカタ降臨!ベルゼブブ降臨!イザナミ降臨!ヘラクレス降臨!ドラゴンゾンビ降臨!ヘラ・ベオーク降臨!ガイア降臨!サンダルフォン降臨!ヘラ・ソエル降臨!ワダツミ降臨!ゼウス・ヴァルカン降臨!ノア降臨!トト&ソティス降臨!張飛参上!メフィスト降臨!カネツグ降臨!ゼウス・マーキュリー降臨!関銀屏参上!コシュまる降臨!暗黒騎士降臨!趙雲参上!グリモワール降臨!メジェドラ降臨!ディアゴルドス降臨!ソニア=グラン降臨!ゼウス&ヘラ降臨!かぐや姫降臨!スフィンクス降臨!アーミル降臨!周瑜参上!レジェロンテ降臨!インディゴ降臨!西遊記降臨!ヨルズ降臨!デウス=エクス=マキナ降臨!エーギル降臨!スルト降臨!ヘル降臨!ヘイムダル降臨!ヤマツミ降臨!サンタクロース降臨!タケミカヅチ降臨!ヘパイストス降臨!グラン=リバース降臨!ヨルムンガンド降臨!酒呑童子降臨!ハヌマーン降臨!セラフィス降臨!アグニ降臨!パズドラクロス・エース降臨!スタージャスティス降臨!リバティーガイスト降臨!パズドラクロス・アナ降臨!ケプリ降臨!コスモクルセイダー降臨!ミオン降臨!クラミツハ降臨!セルケト降臨!ラス降臨!ティターニア降臨!アザゼル降臨!ガチャドラ降臨!夏のガチャドラ降臨!ガチャドラ降臨!(ネイガチャドラ)秋のガチャドラ降臨!デモニアス降臨!エノク降臨!エルメ降臨!ルシャナ降臨!ジル=レガート降臨!クロガネマル降臨!ヘキサゼオン降臨!マンティコア降臨!ビッグフット降臨!白鯨降臨!パネラ降臨!エイル降臨!ソール&マーニ降臨!ニーズヘッグ降臨!リントヴルム降臨!マイネ降臨!ケツァルコアトル降臨!ザッハーク降臨!リベルタス降臨!チィリン降臨!シェヘラザード降臨!レイワ降臨!エリス降臨!ドロシー降臨!ブラフマー降臨!センリ降臨!ジャバウォック降臨!ヴィーザル降臨!ドット・ゼウス&ヘラ降臨!デザインコンテスト記念ダンジョン!ラジエル降臨!ニムエ降臨!ベレト降臨!ドット・ヴァルキリー降臨!ゼレンバス降臨! 【特殊】降臨系 ゼローグ∞降臨!ノルディス降臨!スカーレット降臨!ヴォルスーン降臨!リンシア降臨!ガイノウト降臨!ミル降臨! 超絶極限コロシアム ゲリラ ○○ドラ大量発生進化用~大量発生たまドラ大量発生!レアキャラ大量発生!ぷれドラ大量発生!降臨カーニバル精霊の宝玉ラッシュ!転生の間その他のゲリラ希石の神殿降臨希石ラッシュ! 覚醒素材降臨 西洋神 覚醒素材降臨!1西洋神 覚醒素材降臨!2和神 覚醒素材降臨!1和神 覚醒素材降臨!2東洋神 覚醒素材降臨!エジプト神 覚醒素材降臨!四獣神 覚醒素材降臨!北欧神 覚醒素材降臨!三国神 覚醒素材降臨!英雄神 覚醒素材降臨!天使 覚醒素材降臨!悪魔 覚醒素材降臨!戦国神 覚醒素材降臨! レーダードラゴン ヘパイストス=ドラゴン降臨!ノア=ドラゴン降臨!ガイア=ドラゴン降臨!ゼウス=ドラゴン降臨!ヘラ=ドラゴン降臨! (+297)降臨(ゼウス、ヘラ+297はレーダーのカテゴリ) 女神(+297)降臨!ヘラ・イース(+297)降臨!ゼウス・ディオス(+297)降臨!タケミナカタ(+297)降臨!ベルゼブブ(+297)降臨!ヘラクレス(+297)降臨!ワダツミ(+297)降臨! 【降臨五十音順】 あ 秋のガチャドラ降臨!アグニ降臨!アザゼル降臨!アテナ降臨!アーミル降臨!暗黒騎士降臨!イザナミ降臨!インディゴ降臨!ヴィーザル降臨!エイル降臨!エーギル降臨!エノク降臨!エリス降臨!エルメ降臨!大泥棒参上! か ガイア降臨!かぐや姫降臨!ガチャドラ降臨!ガチャドラ降臨!(ネイガチャドラ)カネツグ降臨!関銀屏参上!クラミツハ降臨!グラン=リバース降臨!グリモワール降臨!クロガネマル降臨!ケツァルコアトル降臨!コシュまる降臨!コスモクルセイダー降臨!ケプリ降臨! さ 西遊記降臨!サタン降臨!ザッハーク降臨!サンタクロース降臨!サンダルフォン降臨!シェヘラザード降臨!ジャバウォック降臨!周瑜参上!酒呑童子降臨!ジル=レガート降臨!スタージャスティス降臨!スフィンクス降臨!スルト降臨!ゼウス・ヴァルカン降臨!ゼウス・ディオス降臨!ゼウス&ヘラ降臨!ゼウス・マーキュリー降臨!セラフィス降臨!セルケト降臨!ゼレンバス降臨!センリ降臨!ソニア=グラン降臨!ソール&マーニ降臨! た 大天狗降臨!タケミカヅチ降臨!タケミナカタ降臨!チィリン降臨!趙雲参上!張飛参上!ディアゴルドス降臨!ティターニア降臨!デウス=エクス=マキナ降臨!デザインコンテスト記念ダンジョン!デモニアス降臨!ドット・ヴァルキリー降臨!ドット・ゼウス&ヘラ降臨!トト&ソティス降臨!ドラゴンゾンビ降臨!ドラりん降臨!ドロシー降臨! な 夏のガチャドラ降臨!ニーズヘッグ降臨!ニムエ降臨!ノア降臨! は 白鯨降臨!パズドラクロス・アナ降臨!パズドラクロス・エース降臨!パズドラZコラボ【降臨】ハヌマーン降臨!パネラ降臨!ビッグフット降臨!ブラフマー降臨!ヘイムダル降臨!ヘキサゼオン降臨!ヘパイストス降臨!ヘラ・イース降臨!ヘラ・ウルズ降臨!ヘラクレス降臨!ヘラ・ソエル降臨!ヘラ・ベオーク降臨!ヘル降臨!ベルゼブブ降臨!ベレト降臨! ま マイネ降臨!マンティコア降臨!ミオン降臨!女神降臨!メジェドラ降臨!メフィスト降臨! や ヤマツミ降臨!ヨルズ降臨!ヨルムンガンド降臨! ら ラグオデAコラボ【降臨】ラジエル降臨!ラス降臨!リバティーガイスト降臨!リベルタス降臨!リントヴルム降臨!ルシャナ降臨!レイワ降臨!レジェロンテ降臨! わ ワダツミ降臨! ポリンの塔太鼓の達人ECOコラボぐんまコラボCDコラボケリ姫コラボガンホーコラボガンホーコラボ【制限時間2分】神羅万象チョココラボカピバラさんコラボエヴァコラボCoCコラボグルーヴコースターコラボラグオデAコラボ【降臨】ドラゴンズドグマコラボ高岡市コラボアイルーでバザールコラボバットマンコラボアングリーバードコラボパズドラZコラボ【降臨】HUNTER×HUNTERコラボハローキティコラボパズバトコラボROコラボドラゴンボールコラボ聖闘士星矢コラボビックリマンコラボドラゴンボールコラボ2DCコミックスコラボ北斗の拳コラボ神羅万象チョココラボ2ファイナルファンタジーコラボデュエル・マスターズコラボ進撃の巨人コラボサンデーオールスターズコラボクローズコラボBLEACHコラボファイナルファンタジーコラボ2バットマンvsスーパーマンコラボるろうに剣心コラボキン肉マンコラボマガジンオールスターズコラボモンスターハンターコラボモンスターハンターコラボ2ジャスティス・リーグコラボ鋼の錬金術師コラボKOFコラボKOFコラボ幽☆遊☆白書コラボペルソナコラボマジック:ザ・ギャザリングコラボパワプロコラボガンホーコラボ2ガンホーコラボ2【制限時間2分】銀魂コラボソードアート・オンラインコラボ仮面ライダー昭和Ver.仮面ライダー平成Ver.妖怪ウォッチ ワールドFate/stay night[HF]コラボストリートファイターV AEクエストマクドナルド×ガチャドラ降臨!シャーマンキングクエストサンリオキャラクターズコラボチャンピオンオールスターズクエストサムライスピリッツクエスト コインダンジョン(配信履歴・ダンジョン一覧など) ガンホーコラボECOコラボ太鼓の達人ぐんまコラボグルーヴコースターコラボ高岡市コラボ ドラプラ大発生!伝説龍ラッシュ!天空龍ラッシュ!機械龍ラッシュ!超絶ドラゴンラッシュ!超絶ドラゴンラッシュ2! 極限ゴッドラッシュ!極限ヘララッシュ!極限デビルラッシュ!極限ドラゴンラッシュ!極限大和ラッシュ!超極限ドラゴンラッシュ!特殊降臨ラッシュ! ゼローグ∞降臨!ノルディス降臨!スカーレット降臨!ヴォルスーン降臨!リンシア降臨!ガイノウト降臨! ペンドラの里 ヘラ・ウルズ降臨!(5×4マス)ノア降臨!(5×4マス)かぐや姫降臨!(5×4マス)トト&ソティス降臨!(5×4マス)イザナミ降臨!(5×4マス) キングカーニバル集結!進化ラッシュ!!集結!レア進化ラッシュ!!降臨カーニバルたまドラの里超絶メタドラ降臨! 火のアンケートカーニバル水のアンケートカーニバル木のアンケートカーニバル光のアンケートカーニバル闇のアンケートカーニバル イベントダンジョン一覧(贈り物系)公式生放送プレゼントダンジョン一覧 降臨チャレンジ!チャレンジダンジョン!ランキングダンジョンタイムアタック降臨ダンジョン制限付き降臨ダンジョン 一度きりチャレンジ!超絶極限コロシアム無限回廊真・無限回廊絶・無限回廊超絶・無限回廊超壊滅・無限回廊 伝説龍ラッシュ!天空龍ラッシュ!機械龍ラッシュ!超絶ドラゴンラッシュ!超絶ドラゴンラッシュ2! 極限ゴッドラッシュ!極限ヘララッシュ!極限デビルラッシュ!極限ドラゴンラッシュ!極限大和ラッシュ!超極限ドラゴンラッシュ!超極限マシンラッシュ!超極限北欧ラッシュ!超極限中華ラッシュ! 白蛇の地下迷宮一層二層三層四層五層六層七層八層九層最終層 異聖の天上宮殿一階二階三階四階五階六階七階八階九階十階 緋炎の雲海都市一階二階三階四階五階六階七階八階九階最上階 王妃の舞踊神殿一階二階三階四階五階最上階 神王の天空境界一階二階三階四階五階最上階 魔神王の無間獄一層二層三層四層五層六層七層八層九層最終層 工龍契士の創玉殿一節二節三節四節五節六節七節八節九節最終節 クリスマスダンジョン私立パズドラ学園パズドラアイランドハロウィンナイトお正月ダンジョンジューンブライドダンジョン 火のアンケートカーニバル水のアンケートカーニバル木のアンケートカーニバル光のアンケートカーニバル闇のアンケートカーニバル 進化素材アンケートダンジョン進化素材アンケートダンジョン2 超極限アンケートラッシュ! リクウ降臨! アンケート1アンケート2アンケート3アンケート4アンケート5アンケート6アンケート7アンケート8アンケート9アンケート10アンケート11アンケート12アンケート13アンケート14アンケート15アンケート16アンケート17 光届かぬ悪魔の巣闇払う翼龍ブレイカーズジュエルの塔 協力プレイダンジョンの概要 2人でガッツリ スコアアタックダンジョン 極限ヘララッシュ!極限ゼウスラッシュ!極限デビルラッシュ!超極限ドラゴンラッシュ!極限大和ラッシュ!特殊降臨ラッシュ! 3人でワイワイ 協力!無限回廊協力!進化ラッシュ!協力!極限の闘技場協力!降臨ラッシュ!協力!超壊滅ドラゴンラッシュ!協力!輝空の闘技路超壊滅・無限回廊 協力!アグニ降臨!協力!スタージャスティス降臨!協力!デモニアス降臨!協力!ケプリ降臨!協力!リバティーガイスト降臨!協力!ルシャナ降臨!協力!ビッグフット降臨!協力!セルケト降臨!協力!アザゼル降臨!協力!ヘキサゼオン降臨!協力!ゼローグ∞降臨!協力!ノルディス降臨!協力!クロガネマル降臨!協力!白鯨降臨!協力!パネラ降臨!協力!エイル降臨!協力!ミオン降臨!協力!ジル=レガート降臨!協力!エノク降臨!協力!クラミツハ降臨!協力!ラス降臨!協力!スカーレット降臨!協力!ソール&マーニ降臨!協力!ニーズヘッグ降臨!協力!コスモクルセイダー降臨!協力!ミル降臨!協力!リントヴルム降臨!協力!マイネ降臨!協力!ケツァルコアトル降臨!協力!ザッハーク降臨!協力!リベルタス降臨!協力!ヴォルスーン降臨!協力!エルメ降臨!協力!リンシア降臨!協力!ガイノウト降臨!協力!ティターニア降臨!協力!マンティコア降臨!協力!チィリン降臨!協力!シェヘラザード降臨!協力!レイワ降臨!協力!エリス降臨!協力!ドロシー降臨!協力!ブラフマー降臨!協力!センリ降臨! 協力!モンハンコラボ!協力!進撃の巨人コラボ!協力!ファイナルファンタジーコラボ!協力!キン肉マンコラボ!協力!サンデーオールスターズ!協力!幽☆遊☆白書!協力!ペルソナ!協力!マガジンオールスターズ!協力!マジック:ザ・ギャザリング!協力!銀魂!協力!ソードアート・オンライン!協力!仮面ライダー!協力!妖怪ウォッチワールド!協力!Fate/stay night[HF]!協力!ストリートファイターV AE!協力!シャーマンキング!協力!チャンピオンオールスターズ!協力!サムライスピリッツ! α版 協力オリジナルダンジョン(実施終了) 超絶極限ゴッドラッシュ!α超絶極限デビルラッシュ!αチャレンジダンジョン!α絶・無限回廊 特別版α 上記のカテゴライズはメニュー欄を元に作成した仮のものです。編集はこちらから プレゼント形式(クリア1回のみ) ノエルラッシュ!光の星導機パーツダンジョンアーマードロップ連動降臨 降臨ダンジョン(協力対応) ゼウス=ドラゴン降臨!ガイア=ドラゴン降臨!ヘパイストス=ドラゴン降臨!ノア=ドラゴン降臨!ヘラ=ドラゴン降臨! X連動降臨(★6以下強化) ドラクリスト降臨!ウェルドール降臨!ラグウェル降臨! 数字龍喚士降臨 ディアラ降臨!グラト降臨!ウォレス降臨!アムネル降臨!エナ降臨! プラス降臨(クリア1回のみ) ゼウス(+297) 降臨!ヘラ(+297)降臨! 大泥棒(+99)参上!ノア(+99)降臨!コシュまる(+99)降臨!アテナ(+99)降臨!サタン(+99)降臨! その他 シバマル大量発生!デビニャン大量発生!パイレーツ大量発生!フェアリー大量発生! パズドラクロス・エース(+10)降臨!パズドラクロス・アナ(+10)降臨! 伝説の炎龍伝説の氷龍伝説の島龍伝説の機龍伝説の邪龍 炎の天空龍水の天空龍樹の天空龍光の天空龍闇の天空龍 焔の機械龍氷の機械龍風の機械龍皇たる機械龍滅びの機械龍 炎の歴龍水の歴龍木の歴龍光の歴龍闇の歴龍 火の戦国龍水の戦国龍風の戦国龍光の戦国龍闇の戦国龍 焔の龍騎姫海の龍騎姫風の龍騎姫聖の龍騎姫影の龍騎姫 炎の神秘龍水の神秘龍地の神秘龍光の神秘龍闇の神秘龍 紅の海賊龍蒼の海賊龍碧の海賊龍金の海賊龍黒の海賊龍 ヘラ降臨!勇者降臨!ゼウス降臨!ツインリット降臨!トライフルーツ降臨! 三蔵法師降臨!沙悟浄&猪八戒降臨!サーティワンコラボ チャレンジ1チャレンジ2チャレンジ3チャレンジ4チャレンジ5チャレンジ6チャレンジ7チャレンジ8チャレンジ9チャレンジ10チャレンジ10チャレンジ11チャレンジ12チャレンジ13チャレンジ14チャレンジ15チャレンジ16チャレンジ17チャレンジ18チャレンジ19チャレンジ20チャレンジ21チャレンジ22チャレンジ23チャレンジ24チャレンジ25チャレンジ26チャレンジ27チャレンジ28チャレンジ29チャレンジ30チャレンジ31 一度きりチャレンジ!1一度きりチャレンジ!2一度きりチャレンジ!3一度きりチャレンジ!4 ↑カテゴリを選んでください ドラゴンフォレスト概要 龍究の館 (4体以下編成)(テクニカル) 龍究の館 超地獄級(テクニカル) 龍究の館 地獄級(テクニカル) 龍究の館 超級(テクニカル) 龍究の館 上級(テクニカル) 龍究の館 中級(テクニカル) 攻略指南周回用PT例 スコアSランク コメント ドラゴンフォレスト 概要 「龍契士 龍喚士」イベント実施! (公式ページ) 「バリドゥーラ」を入手することができるスペシャルダンジョン。このモンスターは「博愛の彩龍喚士・イデアル・偏愛の凶龍喚士・イデアル」と同じスキルを持つ。 難易度は「中級」「上級」「超級」「地獄級」「超地獄級」「4体以下編成」の6種類。 全ての難易度をクリアすると魔法石を1つもらえる。 「4体以下編成」のフロアを初クリアすると新モンスター「ダイヤドラゴンフルーツ」がメールで届く。このモンスターは博愛の彩龍喚士・イデアルの究極進化に必要となる。 【初実装】 2017.09.25(月) 0 00 【実施期間】 2017.09.25(月) 0 00 ~ 2017.10.09(月) 23 59 2018.02.26(月) 0 00 ~ 2018.03.04(月) 23 59 「龍契士 龍喚士」シリーズが期間限定で復活! (公式ページ)ダンジョンB5に新ガチャモンスターのスキル上げ素材モンスターが3体追加。 熱狂の雷虎龍・バリドゥーラ、煩忙の灯龍喚士・マイネがレベル限界突破、超覚醒に対応。 スコアリセットによりSランク達成の点数が変更。 2018.09.10(月) 0 00 ~ 2018.09.24(月) 23 59 「龍契士 龍喚士」シリーズが期間限定で復活! (公式ページ)前回までのクリア情報がリセットされ、今回すべてのフロアをクリアすると魔法石が1個、4体以下編成をクリアすると「ダイヤドラゴンフルーツ」がメールでもらえる。 2019.02.08(金) 12 00 ~ 2019.02.18(月) 09 59 「龍契士 龍喚士」シリーズが期間限定で復活! (公式ページ)前回までのクリア情報がリセットされ、今回すべてのフロアをクリアすると魔法石が1個、4体以下編成をクリアすると「ダイヤドラゴンフルーツ」がメールでもらえる。またSランクの点数もリセットされている。 今回から「龍契士&龍喚士チケット」がドロップするようになり、出現するダンジョンモンスターはレアドロップ扱いになった。「龍契士&龍喚士チケット」はモンスター交換所で色々なモンスターに交換が可能。 +第1回交換表 第1回交換表 モンスター 交換に必要なモンスター 工龍契士・チュアン(1度きり) imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 龍契士&龍喚士チケット【虹】×5 スーパーノエルドラゴン(1度きり) imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 龍契士&龍喚士チケット【金】×1 ニジピィ(1度きり) imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 龍契士&龍喚士チケット【金】×1 ダイヤドラゴンフルーツ(1度きり) imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 龍契士&龍喚士チケット【金】×1 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 龍契士&龍喚士チケット【虹】 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 龍契士&龍喚士チケット【金】×5 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 龍契士&龍喚士チケット【金】 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 龍契士&龍喚士チケット【銀】×5 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 龍契士&龍喚士チケット【銀】 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 龍契士&龍喚士チケット【銅】×5 超キングルビードラゴン imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 龍契士&龍喚士チケット【銀】×1 超キングサファイアドラゴン imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 龍契士&龍喚士チケット【銀】×1 超キングエメラルドドラゴン imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 龍契士&龍喚士チケット【銀】×1 超キングゴールドドラゴン imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 龍契士&龍喚士チケット【銀】×1 超キングメタルドラゴン imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 龍契士&龍喚士チケット【銀】×1 たまドラ imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 龍契士&龍喚士チケット【銀】×1 ミスリット imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 龍契士&龍喚士チケット【銅】×1 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 龍契士&龍喚士チケット【虹】 イベントメダル【虹】×1 2019.07.15(月) 10 00 ~ 2019.07.29(月) 09 59 「龍契士 龍喚士」シリーズ復活! (公式ページ)ダンジョンのクリア状況、Sランクスコアのリセットは無し。「龍契士&龍喚士チケット」の交換ラインナップが変更された。 同期間中は「スキルレベルアップ 龍契士 龍喚士」が開催。また07/21(日)まで極限の龍究館が開催される。 +第2回交換表 第2回交換表 モンスター 交換に必要なモンスター 工龍契士・チュアン(1度きり) imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 龍契士&龍喚士チケット【虹】×5 ダイヤドラゴンフルーツ(1度きり) imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 龍契士&龍喚士チケット【金】×1 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 龍契士&龍喚士チケット【虹】の希石 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 龍契士&龍喚士チケット【虹】×1 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 龍契士&龍喚士チケット【虹】 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 龍契士&龍喚士チケット【金】×5 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 龍契士&龍喚士チケット【金】 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 龍契士&龍喚士チケット【銀】×5 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 龍契士&龍喚士チケット【銀】 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 龍契士&龍喚士チケット【銅】×5 火の宝玉 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 龍契士&龍喚士チケット【銀】×3 水の宝玉 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 龍契士&龍喚士チケット【銀】×3 木の宝玉 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 龍契士&龍喚士チケット【銀】×3 光の宝玉 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 龍契士&龍喚士チケット【銀】×3 闇の宝玉 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 龍契士&龍喚士チケット【銀】×3 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 龍契士&龍喚士チケット【虹】 イベントメダル【虹】×1 +【スキルLvUP合成早見表】 【スキルLvUP合成早見表】 モンスター名 スキル名 同スキル所持の例(最終進化系) バリドゥーラ オールドロップタイム アカホンドラ 紅蓮の霧雨 アオホンドラ ハイドロスネーク ミドホンドラ ビューティフルプラント シロホンドラ ソルブレイドガード クロホンドラ ヴェントノワール ホノショドラ イノセントインフェルノ ミズショドラ フィーバーファング モクショドラ エキサイティブモーメント ヒカショドラ ドラゴンシャドウシフト ヤミショドラ デリュージョンアイ ヤミマキドラ ダークネスフィールド ミズマキドラ 龍活の霊薬 ヒカマキドラ ヒーリングライト 龍究の館 (4体以下編成)(テクニカル) 【スタミナ:50 バトル:6】 獲得経験値:35,495/獲得コイン: バトル モンスター名 HP 防御 攻撃 タ|ン 使用スキル 備考 スキル名 効果 ※HPは、グラビティ系を使用しての推測値です。 +モンスター別獲得Exp/コイン 出現モンスター別獲得Exp/コインまとめ モンスター名 Exp コイン 龍究の館 超地獄級(テクニカル) 【スタミナ:50 バトル:6】 獲得経験値:30,495/獲得コイン:66,240~71,240 バトル モンスター名 HP 防御 攻撃 タ|ン 使用スキル 備考 スキル名 効果 B1 アカホンドラ 947,250 160 - 1 毒針 先制4,500ダメージ+ランダムで毒ドロップを3個生成 Lv10 アカホンドラをドロップ ランダムで3体が出現 フレイムビット 4,500ダメージ+火ドロップをお邪魔ドロップに変換 かじる 連続攻撃6,750ダメージ HP50%以下で使用 食料補給 敵のHPが100%回復 アオホンドラ 945,350 160 - 1 アイスビット 4,320ダメージ+水ドロップをお邪魔ドロップに変換 Lv10 アオホンドラをドロップ かじる 連続攻撃6,480ダメージ HP50%以下で使用 食料補給 敵のHPが100%回復 ミドホンドラ 938,250 160 - 1 アースビット 4,380ダメージ+木ドロップをお邪魔ドロップに変換 Lv10 ミドホンドラをドロップ かじる 連続攻撃6,570ダメージ HP50%以下で使用 食料補給 敵のHPが100%回復 シロホンドラ 940,400 160 - 1 痺れ針 先制4,410ダメージ+ランダムで1体を1ターンバインドする Lv10 シロホンドラをドロップ ライトビット 4,410ダメージ+光ドロップをお邪魔ドロップに変化 かじる 連続攻撃6,615ダメージ HP50%以下で使用 食料補給 敵のHPが100%回復 クロホンドラ 942,050 160 - 1 ダークビット 4,290ダメージ+闇ドロップをお邪魔ドロップに変換 Lv10 クロホンドラをドロップ かじる 連続攻撃6,435ダメージ HP50%以下で使用 食料補給 敵のHPが100%回復 B2 ホノショドラ 956,900 160 4,380 1 バルバルフレア 4,380ダメージ+ランダムで火ドロップを10個生成 Lv10 ホノショドラをドロップ ランダムで3体が出現 ヴィヴィットスラッシュ 連続攻撃6,132ダメージ HP50%以下で使用 トゥーンドラゴセンス 3ターンの間、5コンボ以下の攻撃を吸収 ミズショドラ 955,400 160 4,320 1 グワッ! 先制ランダムでドロップ3個をロック Lv10 ミズショドラをドロップ ケルケルアイス 4,320ダメージ+ランダムで水ドロップを10個生成 ヴィヴィットスラッシュ 連続攻撃6,048ダメージ HP50%以下で使用 トゥーンドラゴセンス 3ターンの間、5コンボ以下の攻撃を吸収 モクショドラ 953,600 160 4,380 1 ガズガズウィンド 4,380ダメージ+ランダムで木ドロップを10個生成 Lv10 モクショドラをドロップ ヴィヴィットスラッシュ 連続攻撃6,132ダメージ HP50%以下で使用 トゥーンドラゴセンス 3ターンの間、5コンボ以下の攻撃を吸収 ヒカショドラ 955,850 160 4,410 1 バリバリボルト 4,410ダメージ+ランダムで光ドロップを10個生成 Lv10 ヒカショドラをドロップ ヴィヴィットスラッシュ 連続攻撃6,174ダメージ HP50%以下で使用 トゥーンドラゴセンス 3ターンの間、5コンボ以下の攻撃を吸収 ヤミショドラ 959,000 160 4,290 1 ジルジルシャドウ 4,290ダメージ+ランダムで闇ドロップを10個生成 Lv10 ヤミショドラをドロップ ヴィヴィットスラッシュ 連続攻撃6,006ダメージ HP50%以下で使用 トゥーンドラゴセンス 3ターンの間、5コンボ以下の攻撃を吸収 B3 灯龍喚士・マイネ 7,341,950 520 - 1 はわっ!お、お客様です!? (※1) 先制1ターンの間、ダメージを75%軽減 Lv10 灯龍喚士・マイネをドロップ(※1)イデアルがパーティにいるとセリフが変化する模様 以下のスキルをランダムで使用 はたきパタパタ 12,924ダメージ+ランダムで4個のドロップが雲に覆われる(4個はひとかたまり) 整理整頓 5,385ダメージ+上から横1、3、5列目を回復ドロップに、2列目を火ドロップに、4列目を火、お邪魔ドロップに変化。(7×6盤面では上から横1、4、6列目を回復ドロップに、2列目を火ドロップに、5列目を火、お邪魔ドロップに変化。) 大転倒 14,001ダメージ+ランダムでお邪魔ドロップを5個生成 HP50%以下で使用(一度のみ) バケツが飛んできた スキルターンが2ターン減少 HP20%以下で使用 本棚が倒れてきた 23,694ダメージ HP0%で使用 お、奥は危ないので気をつけてです・・・! ランダムでドロップ1個を回復ドロップに変換 B4 B1、B2の敵の中からランダムで3体出現 B5 ヤミマキドラ 1,350,000 2,120 1 ケケケッ 先制ランダムで爆弾ドロップを3個生成 Lv10 ヤミマキドラをドロップ た~のしいね~♪ 6,409ダメージ+ランダムでお邪魔と毒ドロップを2個ずつ生成 もっと楽しみなよ♪ 左から縦2列目と5列目ををお邪魔と毒ドロップに変化(HP75%以下で使用) お口チャック 上から横3列目をロックされた爆弾ドロップに変化 ミズマキドラ 1,500,000 100 9,613 1 グギギィィイ 現HPの50%ダメージ Lv10 ミズマキドラをドロップ グゴォォォ 連続攻撃12,978ダメージ グォオオオン 1ターンの間、攻撃力が3倍に上昇 ヒカマキドラ 1,600,000 160 8,698 1 急旋回 6,089ダメージ+上から横2列目を光ドロップに変化 Lv10 ヒカマキドラをドロップ はばたき 1ターンの間、2×2マスが雲で覆われる 超加速 1ターンの間、ダメージを半減する B6 熱狂の雷虎龍・バリドゥーラ 10,438,650 620 11,340 1 ・・・ギィエルルル 先制5ターンの間、状態異常無効 Boss Lv10 バリドゥーラをドロップ 縛雷の甲殻 先制5ターンの間、5コンボ以下の攻撃を吸収 HP50%以上で以下のスキルと通常攻撃をランダムで使用 切り裂く 15,876ダメージ+右から縦1、3、5列目、または上から横1、3、5列目をお邪魔ドロップに変化(7×6盤面の場合は右から縦1、3、6列目、または上から横1、4、6列目が変化) 雷禅光 現HPの70%割合ダメージ HP50%以下で①のうちどれかと②を連続して使用(一度のみ) ①抗火 3ターンの間、火属性攻撃を吸収 ①抗水 3ターンの間、水属性攻撃を吸収 ①抗風 3ターンの間、木属性攻撃を吸収 ①抗光 3ターンの間、光属性攻撃を吸収 ①抗闇 3ターンの間、闇属性攻撃を吸収 ②体が硬化した 1ターンの間、ダメージを半減 HP50%以下で使用 暴走 ~連続攻撃17010~22680~28350ダメージ(ランダムで攻撃回数が変化する) HP20%以下で使用 ギィィグルルル 999ターンの間、攻撃力が10倍(一度のみ) ギャリィィィグォォォ!!! 連続攻撃1,134,000ダメージ ※HPは、グラビティ系を使用しての推測値です。 +モンスター別獲得Exp/コイン 出現モンスター別獲得Exp/コインまとめ モンスター名 Exp コイン 龍究の館 地獄級(テクニカル) 【スタミナ:45 バトル:6】 獲得経験値:21,244/獲得コイン: バトル モンスター名 HP 防御 攻撃 タ|ン 使用スキル 備考 スキル名 効果 ※HPは、グラビティ系を使用しての推測値です。 +モンスター別獲得Exp/コイン 出現モンスター別獲得Exp/コインまとめ モンスター名 Exp コイン 龍究の館 超級(テクニカル) 【スタミナ:40 バトル:6】 獲得経験値:12,136/獲得コイン: バトル モンスター名 HP 防御 攻撃 タ|ン 使用スキル 備考 スキル名 効果 ※HPは、グラビティ系を使用しての推測値です。 +モンスター別獲得Exp/コイン 出現モンスター別獲得Exp/コインまとめ モンスター名 Exp コイン 龍究の館 上級(テクニカル) 【スタミナ:25 バトル:5】 獲得経験値:5,944/獲得コイン: バトル モンスター名 HP 防御 攻撃 タ|ン 使用スキル 備考 スキル名 効果 B1~B3 アカホンドラ 59,244 32 633 1 Lv2 アカホンドラLv1 龍契士&龍喚士チケット【銅】【銀】【金】のいずれかをドロップ B1は2体B2は2体B3は3体がランダムで出現 アオホンドラ 59,117 32 608 1 Lv2 アオホンドラLv1 龍契士&龍喚士チケット【銅】【銀】【金】のいずれかをドロップ ミドホンドラ 58,611 32 616 1 Lv2 ミドホンドラLv1 龍契士&龍喚士チケット【銅】【銀】【金】のいずれかをドロップ シロホンドラ 58,769 32 621 1 Lv2 シロホンドラLv1 龍契士&龍喚士チケット【銅】【銀】【金】のいずれかをドロップ クロホンドラ 58,885 32 604 1 Lv2 クロホンドラLv1 龍契士&龍喚士チケット【銅】【銀】【金】のいずれかをドロップ ホノショドラ 59,930 32 616 1 Lv2 ホノショドラLv1 龍契士&龍喚士チケット【銅】【銀】【金】のいずれかをドロップ ミズショドラ 59,825 32 608 1 Lv2 ミズショドラLv1 龍契士&龍喚士チケット【銅】【銀】【金】のいずれかをドロップ モクショドラ 59,698 32 616 1 Lv2 モクショドラLv1 龍契士&龍喚士チケット【銅】【銀】【金】のいずれかをドロップ ヒカショドラ 59,856 32 621 1 Lv2 ヒカショドラLv1 龍契士&龍喚士チケット【銅】【銀】【金】のいずれかをドロップ ヤミショドラ 60,078 32 604 1 Lv2 ヤミショドラLv1 龍契士&龍喚士チケット【銅】【銀】【金】のいずれかをドロップ ヤミマキドラ 86,120 424 1200 1 Lv2 ヤミマキドラLv1 龍契士&龍喚士チケット【銅】【銀】【金】のいずれかをドロップ ミズマキドラ 96,670 20 1264 1 Lv2 ミズマキドラLv1 龍契士&龍喚士チケット【銅】【銀】【金】のいずれかをドロップ ヒカマキドラ 103,710 32 1223 1 Lv2 ヒカマキドラLv1 龍契士&龍喚士チケット【銅】【銀】【金】のいずれかをドロップ B4 灯龍喚士・マイネ 420,360 104 1516 1 お、奥は危ないので気をつけてです・・・! ランダムでドロップ1個を回復ドロップに変換(※HP0%で使用) Lv2 灯龍喚士・マイネLv1 龍契士&龍喚士チケット【銅】【銀】【金】のいずれかをドロップ B5 熱狂の雷虎龍・バリドゥーラ 595,390 124 1596 1 BossLv2 バリドゥーラLv1 龍契士&龍喚士チケット【銅】【銀】【金】のいずれかをドロップ ※HPは、グラビティ系を使用しての推測値です。 +モンスター別獲得Exp/コイン 出現モンスター別獲得Exp/コインまとめ モンスター名 Exp コイン 龍究の館 中級(テクニカル) 【スタミナ:15 バトル:5】 獲得経験値:2,960/獲得コイン: バトル モンスター名 HP 防御 攻撃 タ|ン 使用スキル 備考 スキル名 効果 B1~B3 アカホンドラ 7,453 16 150 1 Lv1 アカホンドラLv1 龍契士&龍喚士チケット【銅】【銀】【金】のいずれかをドロップ B1は1体B2は2体B3は3体がランダムで出現 アオホンドラ 7,423 16 144 1 Lv1 アオホンドラLv1 龍契士&龍喚士チケット【銅】【銀】【金】のいずれかをドロップ ミドホンドラ 7,303 16 146 1 Lv1 ミドホンドラLv1 龍契士&龍喚士チケット【銅】【銀】【金】のいずれかをドロップ シロホンドラ 7,340 16 147 1 Lv1 シロホンドラLv1 龍契士&龍喚士チケット【銅】【銀】【金】のいずれかをドロップ クロホンドラ 7,368 16 143 1 Lv1 クロホンドラLv1 龍契士&龍喚士チケット【銅】【銀】【金】のいずれかをドロップ ホノショドラ 7,615 16 146 1 Lv1 ホノショドラLv1 龍契士&龍喚士チケット【銅】【銀】【金】のいずれかをドロップ ミズショドラ 7,590 16 144 1 Lv1 ミズショドラLv1 龍契士&龍喚士チケット【銅】【銀】【金】のいずれかをドロップ モクショドラ 7,560 16 146 1 Lv1 モクショドラLv1 龍契士&龍喚士チケット【銅】【銀】【金】のいずれかをドロップ ヒカショドラ 7,598 16 147 1 Lv1 ヒカショドラLv1 龍契士&龍喚士チケット【銅】【銀】【金】のいずれかをドロップ ヤミショドラ 7,650 16 143 1 Lv1 ヤミショドラLv1 龍契士&龍喚士チケット【銅】【銀】【金】のいずれかをドロップ ヤミマキドラ 12,500 212 205 1 Lv1 ヤミマキドラLv1 龍契士&龍喚士チケット【銅】【銀】【金】のいずれかをドロップ ミズマキドラ 15,000 10 220 1 Lv1 ミズマキドラLv1 龍契士&龍喚士チケット【銅】【銀】【金】のいずれかをドロップ ヒカマキドラ 16,670 16 289 1 Lv1 ヒカマキドラLv1 龍契士&龍喚士チケット【銅】【銀】【金】のいずれかをドロップ B4 灯龍喚士・マイネ 14,033 52 359 1 お、奥は危ないので気をつけてです・・・! ランダムでドロップ1個を回復ドロップに変換(※HP0%で使用) Lv1 灯龍喚士・マイネLv1 龍契士&龍喚士チケット【銅】【銀】【金】のいずれかをドロップ B5 熱狂の雷虎龍・バリドゥーラ 17,398 62 378 1 BossLv1 バリドゥーラLv1 龍契士&龍喚士チケット【銅】【銀】【金】のいずれかをドロップ ※HPは、グラビティ系を使用しての推測値です。 +モンスター別獲得Exp/コイン 出現モンスター別獲得Exp/コインまとめ モンスター名 Exp コイン 攻略指南 周回用PT例 +ヴェロア×ヴェロアPT・中級 上級用 ■スキブバッジ推奨 L ヴェロア(バイソン) F ヴェロア(テューポーンのカード)※上級用。中級なら不要 S ウェルドール(白竜のカード)、ウェルドール(テューポーンのカード)x2、美しい格闘家鈴木(ウォル) 全フロアをブレス突破するのでノーパズル。 高速周回用 鈴木はダンジョンボーナス覚醒要員。 ※立ち回り※ B1: 格の違いを見せてやる (上級ならフレンドの 咆哮 ) B2: 咆哮 B3: 咆哮 B4: ハートキラー B5: スクリュースマッシュ スコアSランク Sランクを取るにはスコア220,000が必要。(スコア計算表) コメント つーか編成きついなら超地獄でよくね?中級でも似たような銀率だし難易度でレア割合変わらんぞ。そもそもボス以外のレベルは4体以下と超地獄って一緒だしな。経験値増やせるリーダー組めるなら超地獄のがお得よ -- 2019-07-19 12 54 57 どこが落ちるっていう主観書き込みなら実跡としてこの人はココ回ってるんだなぁってなるけど、どの級もそんなに変わらないって言うのはただ中途半端な潜入回数で無意味な妄想垂れてるだけにしか見えないから、まず結論するに耐えうるだけのデータ数と泥数を出してからにしてくれと思うわ。 -- 2019-07-19 19 00 15 ソロ中級上級回ってる人がどんだけいると思ってんの。自演マルチ組でもサブのスタミナ消化に回って比較する機会はある。もしドロップ内容に差があったらガネ窟みたいな片ヴェロリヴァ編成でソロでも上のほう行くだろ -- 2019-07-19 21 26 31 自分はソロ中級回ってるけどスタミナ効率はマルチ超地獄に及ばない気がしてる。手間と時間効率は良いから(相手探さなくて良いしね)空いた時間にポチポチやってるけど。PTは指南にある両ヴェロ完ポチPT -- 2019-07-20 01 43 41 あと、4体以下マルチならLF金剛夜叉明王のが良いんじゃね? 雑魚は追い討ちで吹っ飛ぶから花火もいらんし、マイネとボスで二枚陣があればOK -- 2019-07-20 01 46 10 簡単な例だと、サブにキリ(ドラゴンぶっ殺す要員)と幽助(ロック解除付き水光2色陣)と適当なバインド回復要員の3体入れれば1枚抜きでも安定。 -- 2019-07-20 01 53 10 とりあえず今の所はここに書いておくが、ソロ片ヴェロアの場合ドロップ目的のダンジョンボーナスはほぼ無意味。ヴェロアにダンボ5でも結局低難度が効率を覆すには至らず、周回は超地獄or4体以下の2択。そしてこれらは片ヴェロアの時点で雑魚敵のドロップは恐らく100%でキャップされる。アシスト込みでダンボ12とか用意できるなら話は違うのだろうけど、その前にもうヴェロアの1体くらい持ってるだろう。要するにヴェロア居ないなら無理にダンボ揃える必要はないぞーと急遽5億経験値注ぎ込んだ奴が言っておく -- 2019-07-20 05 01 13 マルチ4体周回用覚書(無課金パズルなし)。 L ユージオ+ F 覚マノア A 覚マノア/マノア/キングプレシオス+ B 覚マノア/マノア/サーヴァントアサシン。 ユージオにブフカード、プレシオスにキリンハンターをアシスト(可能なら残り枠に毒耐性をアシスト)。左から順にスキルを使う。 B5でキリンハンターを使うのでB6ノーパズルだけど、一個ずらしと4手パズルの差はほぼない -- 2019-07-20 05 24 06 55交換なのにキラー交換に金3枚要求は流石にぼったくりすぎだろ -- 2020-01-13 15 15 26 次復刻はいつ?もうないんかな。前からやってるプレイヤーは嫌というほどやってるからか。 -- 2020-09-19 15 52 23 コメント すべてのコメントを見る